GLAM Editorial

2015.11.20(Fri)

ローズ・マッゴーワン、女性の大変さを理解していないとケイトリン・ジェンナーを批判!

ローズ・マッゴーワン

 性転換プロセスを終えて女性化したケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)が、米Glamour誌が今年を代表する女性として選ぶ「ウィメンズ・オブ・ザ・イヤー」で披露した授賞スピーチを受け、女優のローズ・マッゴーワン(Rose McGowan)が女性の苦しみを何も分かっていないと批判した。

 リアリティ番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で知られるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の継父で、以前はブルース(Bruce)と名乗っていたケイトリンは今年、ジャーナリストのダイアン・ソイヤー(Diane Sawyer)とのインタビューで女性へ性転換するプロセスの最中だと発表。先週のウィメンズ・オブ・ザ・イヤー授賞式では「トランスジェンダー・チャンピオン賞」を贈られた。

 ケイトリンは授賞スピーチで、性転換を発表する以前から自分に向けられていた世間の好奇な視線は、インタビュー後に劇的に変わったと指摘した。

 「今では新しい質問を受けるようになりました。『どんなスタイルが好み? 今日は何を着る? 尊敬する人たちは? フェミニスト?』というように。こうした質問には、『学ぶべきことがたくさんある』と思わされます」とケイトリンは檀上で語った。

 しかし1週間後の16日、『チャームド~魔女3姉妹』で知られるローズは彼女のスピーチに反論し、元金メダリストであるケイトリンのコメントを批判するメッセージをFacebookに投稿。人生の大半を男性として生きてきたケイトリンには女性の本当の苦しみが理解できるはずがないと突き放した。

 「ケイトリン・ジェンナー、あなたは女性であることがどういうことなのか全然わかってない」とローズは書き込んでいる。「女性として私たちの仲間になりたいなら、まず私たちを知ってほしい。何を着るかで悩むような存在にとどまらない。あなたのような人たちに押しつけられたステレオタイプな存在にとどまらない。あなたは女性になった気でいるけど、私たちはあなたが男性として特権を受けてきた人生とは完全に違う経験をしてきた」

 「女性であることにはたくさんの荷物がつきまとう。不公平の歴史の重さが。ぜひそれを学んでほしい。ぜひ目を覚ましてほしい。今年を代表する女性? とんでもないわ」

 ローズはその後、SNS上のコメントを修正し、こうつけ加えた。「さっきの発言は訂正する。彼女がトランスコミュニティーのために目に見えてやっていることは評価するし、自分に正直に生きているのはすばらしい。でもああいうコメントは他の女性に対する結果をともなう。私たちへの視線に、私たちの価値に影響があり、さらなるステレオタイプに導かれてしまう。もし女性であることについてメディアで発言するなら、私たちの苦しみをまず理解してほしい」

 ローズはその後、この書き込みを削除した。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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