俳優のマイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan, 28)が、『クリード チャンプを継ぐ男』の撮影でシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone, 69)に肉体の限界まで追い込まれたエピソードを披露した。
シルヴェスターは日本でも12月に公開される同作でロッキー・バルボアを再演し、マイケルはアドニス・ジョンソン役で出演している。2人は共演を大いに楽しんだが、マイケルによると、お互いに能力を最大限に引き出したという。
「スライ(シルヴェスター)はすばらしい役者だし、シーンで必要なものをすべて与えてくれるんだ」とマイケルはエンターテイメント情報サイト「ET Online」で語っている。「一緒のシーンではお互いを限界まで、生々しい感情を見つけるところまで追いつめたと思うよ」
議論の余地はあるものの、シルヴェスターにとってロッキーは自身の代表的な役であり、1976年の『ロッキー』で初めて演じた。それから長い時間が流れ、大きな変化も経ているが、マイケルはタフなキャラクターの新しい側面がうかがえる興味深い作品だと考えている。
「彼はリングのヒーローとして描かれていることが多い」とマイケルは持論を展開した。「その彼が少し老いはじめ、肉体にもその陰が忍び寄ってくる…。弱さを感じさせるキャラクターを観ていると、その瞬間に引き込まれる。ロッキーという男が闘いを失っているからなんだ」
当然ながら、マイケルは同シリーズに参加するにあたり、ボクシングのテクニックを体得する必要があった。幸い、深刻なケガをすることはなかったが、決して楽な撮影ではなかったようだ。
「ノックアウトされたわけじゃないけど、足を滑らせたり、ジャブを食らったり、ボディーブローを受けたことはあるよ」とマイケルは振り返った。「それは避けられない。自分ではどうしようもないんだ。ただ受けるしかない」
「精神的に疲れ、肉体的にもボロボロになる。左にステップして、右に移るはずが、彼が右パンチを繰り出し、それが当たる。そんな風に撮影が続いた」
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。