米デザイナーのザック・ポーゼン(Zac Posen)は、自身の名前を冠したブランドを2001年から率い、女優のアンバー・ハード(Amber Heard)やモデルのアンバー・ローズ(Amber Rose)など多くのセレブ御用達デザイナーとして知られている。
そのザックは、昨年米ポピュラーブランド「ブルックス・ブラザーズ」(Brook Brothers)のチーフクリエイティブディレクターにも就任。意外感をもって受け止められたニュースだが、実際「ブルックス・ブラザーズ」も手がけるようになったことで、ザックの仕事もいよいよ進化中のようである。
「ブルックス・ブラザーズのデザインするようになって、自分のブランドのランウェイショーにどんなファッションメッセージを組み立てるかにおいて、大いに影響があったよ」と、月曜日に「ザック・ポーゼン」のショーをニューヨークのファッションウィークで開いたザックは、ファッションサイトFashionistaに対して語った。
「ディテールや技巧に対するこだわりは一切変わらないけれど、新たなリラックス感とともに、普段着も多くした。ハイクラスな仕立ての普段着をね」
といっても、ザック特有のグラマラスな基本線は変わることはまったくないようで、今週末のエミー賞授賞式でも、大スターの多くがザックのドレスを身に纏って登場することになりそうだ。
「どりゃっ、という感じで目を見張らせるドレスももちろんあるけれど、ぼくのランウェイには必要なくて、レッドカーペットで見てもらうことになるね」
ザック、ファッションにおいて一番重要して強調するのは、身体に合った寸法直しの重要性だ。
「身体にピッタリ合った服を目指す観点からは、寸法直しがすべてだよ」と、こちらはglamour.comに対してザックは語っている。
「正しい仕立てによって、どんな体型にだって服はうまく合うようになり、着るひとに自信も与えてくれる。今日の服は、多くの場合デザイン先行で二次元的だけれど、実際には身体の形はひとそれぞれ、女性は特に曲線が多いからね」
女性を一番美しく見せるのは仕立ての服であり、大事に使えば一生ものの一着になると、ザックはつけ加えた。
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