GLAM Editorial

2015.08.25(Tue)

マーク・ジェイコブズ、ただの「マーク」と呼ばれたい!

マーク・ジェイコブズ

ファッション業界で現在もっとも崇められているデザイナーのひとりであるマーク・ジェイコブズ(Marc Jacobs)。自身の名前を冠したブランドの商品が世界中で愛されているとあって、彼の名前を知らないひとはどこにもいないであろう。

そんなマークだが、「マーク・ジェイコブズ」という名の有名人として知られることは、もう十分だと考えているようだ。

「たぶん、ケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)が、いろいろ取りざたされたことがきっかけ。ひとがどんな職業であるとか、性的志向が何であるか、何歳であるとか、誰と親戚だとか、そういうことをすべて取っ払って、ただ下の名前だけで呼び合えないかって思ったんだよ。だって、いまは2015年じゃないか。やあ、ケイトリン、やあ、マークだけでいいじゃないかってね」と、The New York TimesのStyle Magazineに対してマークは微笑んだ。

「ぼくはニューヨーク市出身でユダヤ人の同性愛者マークです、とか、ファッションデザイナーのマークです、とか、そんなことでなくね」

むろん、ただ「マーク」と呼ばれるにせよ、しっかり「マーク・ジェイコブズ」と呼ばれるにせよ、彼のファッション業界における巨大さは変わるものではない。しかし、これだけの成功を収めても、マークはデザイナーとしての自身のキャリアに不安をいまだ覚えることがあるというから驚きだ。

「先のことを考えると、無性に不安に捉われることがある」とマークは打ち明けた。パニックの発作に見舞われることがあって、同じ夢を何夜も見続け、精神科医に見てもらうこともあるそうだ。

「何か不快か困難な状況に直面して、少しは前進したと感じた瞬間に、ああ、やっぱりこれはダメで、すべてやり直しだ、というような夢をね。今回の場合は特にひどくて、眠って夢を見ているのか、そのことを考えてずっと起きていたのか、区別がつかないぐらいだったよ」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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