TVシリーズ「X-ファイル」のモルダー捜査官役でも有名な米俳優のデヴィッド・ドゥカヴニー(David Duchovny, 54)は、X-ファイルのファンに対して、新シリーズはオリジナル・シリーズとは別物になるだろう警告した。
1993年にテレビ放映されるや大ヒットとなったこのSFドラマはシーズン9まで続き、主役のデヴィッドと共演のジリアン・アンダーソン(Gillian Anderson)を世界的なスターに押し上げた。
2008年に映画が制作されて以来、13年ぶりに全6話で来年に公開される予定のTVシリーズの続編にファンは大きな期待を寄せている。
「僕もジリアンもあの頃から比べると役者として成長したので、変化した部分や新たな演技を以前の役に盛り込んで行くんだ。今度のX-ファイルは別物になると思うよ。僕が昔と同じじゃないように、変わらない人なんていないんだ。配役は一緒でも違う演技になるはずさ」とデヴィッドはSFX誌に語った。
2002年にX-ファイルのTVシリーズが終了してからというもの、デヴィッドは数多くの人気TVシリーズに出演してきた。その中には、「Aquarius(原題)」やゴールデン・グローブ賞とエミー賞を受賞した「カリフォルニケーション」などがある。
デヴィッドがX-ファイルのモルダー捜査官に戻るまでは長い時間は必要なかったが、SF 特有の舌を噛むような用語を発音するのには苦しんだという。
「慣れているから簡単だと思っていた。『さあ、昔なじみのモルダーを演じようじゃないか』ってね。だが説明部分のセリフが5ページもあったんだ。長い間その種のク×みたいに難しい言葉をしゃべることがなかったので面白かった。『electrogravitic propulsion』とかを言わなきゃいけないんだ!」と笑ったデヴィッド。
「1つ1つなら大したことはないが、それが5ページもあったんだ。初日だったからよかったよ。『OK、これが彼の話し方だったな。これが僕たちの世界なんだ。X-ファイルの世界に体をなじませるんだ』と撮影に入ることができたんだ」
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