米ラップ歌手の50セント(50 Cent/本名:カーティス・ジャクソン, Curtis Jackson, 40)が、わいせつ動画スキャンダルで新たに200万ドル(約2億4,760万円)の賠償金を命じられた。
50セントは先日、ラストニア・レヴィストン(Lastonia Leviston)さんという女性のわいせつビデオをネット上で公開したことで裁判となり、500万ドルの賠償金を命じられたが、その後、破産を申請した。
ところが経済的な苦境に立たされているにもかかわらず、50セントはさらなる賠償金を命じられた。AP通信によると、ニューヨーク州で行われている裁判の陪審団は50セントに対し、新たに200万ドルの賠償金の支払いを命じたようだ。
陪審団の新たな審判は24日に下された。50セントはその2週間前、公民権の侵害と肖像の無断使用でレヴィストンさんに250万ドルの賠償金を払うことを命じられた。残りの250万ドルは故意に精神的苦痛を与えたことに対するものだ。
レヴィストンさんの代理人を務めるフィリップ・フライディン(Philip Freidin)弁護士は当初、1,500万ドルの賠償金を求めていたが、懲罰的損害賠償金の金額が確定したことで、レヴィストンさんは計700万ドルを手にすることになった。
50セントの弁護士は、損害賠償金の金額の上限を70万ドルにするよう求めていた。
問題のわいせつ動画は、レヴィストンさんの子どもの父親でもあるラッパーのリック・ロス(Rick Ross)が、2009年の「BETアワード」授賞式で50セントの目つきが気に入らなかったとして犬猿の仲になったことに端を発する。対立が深まる中、50セントはレヴィストンさんと元恋人モーリス・マレー(Maurice Murray)のわいせつ動画をYouTubeに投稿した。
50セントは「ピンピン・カーリー」というキャラクターになりきり、特殊処理でわいせつ動画に登場して暴言を連発。さらに自分の歌を2曲挿入し、数百万回もの再生回数を獲得した。
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