
俳優のマイケル・J・フォックス(Michael J. Fox, 54)が、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の出演がなければ、役者をあきらめる寸前だったことを明らかにした。
マイケルは1985年の同作でマーティ・マクフライを演じて大ブレイクした。出演前のマイケルはまだ駆け出しの新人で、定職を探すのも時間の問題だと考えていたらしい。
「水揚げ埠頭で働くか、父みたいに軍に入ろうかと考えていたよ。ところが、気がついたらスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)の映画のセットにいたんだ」とマイケルはロンドンで開催されたコミックの祭典「コミコン」で語ったと米People誌が伝えている。「あの経験には本当に圧倒された。キャリアで最悪と最高の状況を一度に味わったような感じだった」
今年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開されてから30年の節目の年で、マイケルはクリストファー・ロイド(Christopher Lloyd)やクローディア・ウェルズ(Claudia Wells)、リー・トンプソン(Lea Thompson)らキャスト仲間と再会。4人は当時を懐かしみ、マイケルは撮影時の没カット集を大いに楽しんでいた。
「あの車のドアに毎回ぶつけられるのを集めたNG集があったらよかったのに」とマイケルは笑った。「『バン! バン!』っていうのが30秒も続くものになるよ!」
4人は観客に盛大な拍手で迎えられ、マイケルは公開から数十年がすぎても同作が愛されていることに驚いていた。
「みんなは僕が人生で出会った中で最高に誠実な人たちだよ。もしそれがオタクだというなら、マーティもそうだね」とマイケルは笑顔で話した。
同作は続編2本と大勢のファンを生み出したが、マイケルは自分の子どもたち4人はシリーズにあまり興味がないと認めた。
「一度も観たことがないんだ」とマイケルは笑った。
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