カナダの人気ロックバンド、ニッケルバック(Nickelback)が、北米ツアーの残りの日程をキャンセルした。
ニッケルバックはフロントマンのチャド・クルーガー(Chad Kroeger, 40)が咽頭にできた嚢胞(のうほう)の手術を予定しているため、「ノー・フィックスド・アドレス」ツアーの残りの公演日程をキャンセルすることを余儀なくされた。ニッケルバックは先週末のコンサートもキャンセルしている。
「夏のパーティーを中断することを謝りたいし、ファンのためにステージに立っているべき時に、これから何週間も話せないことにひどくうんざりしている」とチャドは声明で語っている。
チャドは3週間以内に行われる手術まで、声帯を休めて完全に無言でいるよう指示された。各メディアによると、手術は比較的簡単なもので、医療チームはチャドが完全に回復し、9月30日にフィンランドで幕を開けるニッケルバックのヨーロッパツアーまでには活動を再開できるとみている。
チャドにとってはここ数ヶ月、つらい時期が続いている。妻で同じくカナダ出身の歌姫アヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)は今年、ライム病の闘病生活を告白した。
アヴリルはベッドから動けない生活が続き、ファンの間では5ヶ月間も公の場に姿を見せなかった彼女を心配する声が高まっていた。しかしチャドは4月、豪ラジオ局とのインタビューで、アヴリルが症状を公にしたことで肩の荷が下りたと告白した。
「妻がカミングアウトしてくれて良かったよ。もう隠れなくて済む。『奥さんはどうしたの、何があったの』とみんなに聞かれていたからね。『ああ、大丈夫だよ』としか言えなかったんだ」とチャドは豪「KIIS FM」のラジオ番組「Kyle & Jackie O」で説明した。
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