GLAM Editorial

2015.04.23(Thu)

キャリー・マリガン、ハリウッドには今も性差別主義がはびこると苦言!

キャリー・マリガン

 英女優のキャリー・マリガン(Carey Mulligan, 29)が、ハリウッドでは今も性差別主義がはびこっていると苦言を呈した。

 キャリーは2005年の映画『プライドと偏見』に出演して以来、ドル箱スターと目されている。歴史劇作品に多く出演することでも知られるが、60年代を舞台とした『17歳の肖像』や犯罪スリラー『ドライヴ』、インディーズ映画のヒット作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』にも参加するなど、幅広い役柄で観客を魅了してきた。

 見事なキャリアを誇る一方、映画界の女性は今でも困難に直面していると話している。

 「女性のために用意された面白い役柄という意味では、その圧倒的多数が性差別主義的なのは明らか。女性のための題材は不足している。女性のためのすばらしいストーリーは少ないわ」とキャリーは英Time Out London誌でため息をついた。

 英国人女性が投票権を得る結果につながった女性解放運動を描く映画が、ようやく今ごろになって映画館で公開されたことにキャリーはショックを受け、ハリウッドの性差別主義を証明しているとも語った。彼女は『Suffragette(原題)』でモード役に扮しており、メリル・ストリープ(Meryl Streep)やヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)、ベン・ウィショー(Ben Whishaw)らと共演する。

 「このストーリーが100年後にようやく語られるという事実だけでも、(性差別主義を)大々的に明かしているわ。これはイギリスにおける平等の権利のストーリーで、長年にわたる闘いや、拷問を受けたり、虐待されたり、起訴されたりしてた女性を描いている。これまでに映画で扱われることはなかった。このストーリーが語られてこなかったことが、現在の映画界を反映しているわ」とキャリーは持論を展開した。

 またキャリーはトーマス・ハーディ(Thomas Hardy)が1874年に発表した小説「狂おしき群をはなれて」を原作とした『Far From the Madding Crowd(原題)』にも出演が決まっている。出演作は注意深く選び、キャリアに関していえば量よりも質を重視しているようだ。

 「以前より自信がついたわ。駆け出しのころは本当に未熟者みたいに感じていて、どの部屋に入ってもすごく怖じ気づいていた。新しい仕事をするのは、いつだって気苦労が多い。でも困難だけどやりがいがある仕事しか引き受けないことにしているの。常に自分に大きな課題を突きつけているわ」とキャリーは明かした。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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