GLAM Editorial

2015.04.22(Wed)

アル・パチーノ、有名人として生きていくことに慣れてしまった

アル・パチーノ

名優アル・パチーノ(Al Pacino, 74)は50年前から食料品を買いに行かなくなった。

アルは『ゴッドファーザー』や『スカーフェイス』といった代表作のおかけで、誰もが即座に彼の顔をわかるようになってしまった。そのことに慣れているアルだが、彼の3人の子どもたちはまだうまく対処できていない。

「50年前から食料品店に行っていないし、地下鉄に乗ったこともない」と英Hello!誌に語ったアル。

「俺は気にしていないが、一緒に出かけると子どもたちが困るんだ。人から注目されても問題ないさ。それに対応して生活する方法を学んできたからね」

アルが人生の中で一番真面目に取り組んでいるのが親としての仕事だ。生まれ育ったニューヨークを離れロサンゼルスに引っ越してきたのも、14歳になる双子のアントン(Anton)くんとオリヴィア(Olivia)ちゃんの親権を双子の母親のビヴァリー・ダンジェロ(Beverly D'Angelo)と共有するためだった。アルは双子たちや一番上の娘のジュリー(Julie)と一緒に過ごすのが大好きだ。子どもたちのおかげでアルの人生は満ち足りている。

「存在が大切なんだ」自分がどんな父親なのかについてアルはそう語った。「俺の父親は2歳の時に出て行ってしまって、それ以来ほとんど顔を合わせたことがなかった。子どもたちにはそういう思いをして欲しくない。子どもたちはどんなものよりも俺を幸せにしてくれる。昔はいつも頭の中で考えてばかりだったが、子どもたちのおかげで物事が見えるようになったんだ」

アルと一緒にいるところを見られたくないのは子どもたちだけだ。アルが映画で若い役者と共演するときは、役者たちの畏敬の念に対処することになる。

「彼らの緊張感は5分でなくなるがね」と語るアル。「有名人の要素はすぐにどこかへ行ってしまう。よくわかるんだ。『ゴッドファーザー』でマーロン・ブランド(Marlon Brando)と仕事をしていたときも似たようなものを感じた。台本の読み合わせで初めて会ったときのことをまだ覚えている。みんなマーロンをただの役者だと思うフリをしていた。俺たち全員が緊張していたけどね」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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