俳優のジョセフ・ゴードン=レヴィット(Joseph Gordon-Levitt, 34)が、米国立公園局とタッグを組み、実験的なプロジェクトをスタートする。
ジョセフは2005年、映画や芸術作品をオンラインでプロデュースすることを目的としたユニークな制作会社「ヒットレコード」を立ち上げた。今回、文化遺産や国立公園を保護するため1916年に設立された国立公園局とコラボし、同局の100周年記念を祝うことになったという。
「100年にわたって、こうした場所が保護されてきたことはすばらしいと思う。これがなければ、今ごろはアパートやショッピングモールになっていただろう」とジョセフは米Variety誌に語っている。「最高のアートを作ることで祝ってもいいじゃないか」
ヒットレコードはここ数年、書籍や映画、DVDといった作品をプロデュースしてきた。同社の制作実現へのアプローチはかなり複雑だ。まずジョセフがアイディアをネット上で公開し、そのコンセプトが実現可能なアート作品として固まるまでネットコミュニティが企画を順に回覧していくという形をとっている。
「僕が出すベストな方向性は、いつも参加によって生まれるんだ」とジョセフは強調した。「だからもし、誰かが国立公園についてのストーリーを書いたら、僕が書き直すか、依頼の動画を作るかもしれない。例えば、『とてもいいと思うけど、もっと内容を濃くするか、別のエンディングを考えたほうがいいかもしれない』と言うこともあるんだ。あるいは、誰かがすばらしい作品を書いたら、僕のナレーションでレコーディングして、別の誰かが作るショートフィルムの骨子になる。どんな形にでもなれるんだ」
ヒットレコードは来年、「Find Your Park」と銘打った国立公園局のキャンペーンを立ち上げる予定だ。
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