ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)やイザベル・マラン(Isabel Marrant)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)など一流ブランドのキャンペーンに起用されたこともある人気モデルのアリゾナ・ミューズ(Arizona Muse, 26)が、以前は休日になると落ち込んでしまうほど仕事にのめり込み過ぎていたと告白している。ヴォーグ誌アメリカ版の名物編集長だったアナ・ウィンター(Anna Wintour)はアリゾナのことを「ゴージャスで頭の回転が速く、大人っぽい」と評しているが、本人は仕事のことが頭から離れないような生活に疑問を感じていたという。「そんな風にほめられるのは、とても嬉しいわ。どうしてかはわからないけれど、私は仕事に対する考え方がとても厳しいの。常に働いていなきゃという強迫観念にとらわれていた時期もあって、休みの日になると自分のことを役立たずだと感じていたわ。そんな生活は健全とは言えないし、今後もずっとそうやって暮らしていくのはイヤだと思ったの」アリゾナはThe Editのインタビューで話している。「自分は何が好きでどんな人間だったかとか、子育てに関する自分なりの価値観とかを見失っていることに、しばらくして気づいたわ。今でも仕事は大切だと思っているけれど、以前ほど仕事のことでがんじがらめになっているわけではないのよ」。
アリゾナは19歳の時に息子のニッコ(Nikko)くんを出産。シングルマザーとしてニッコくんを育てているアリゾナは、移動続きの生活を息子のために見直すことを決意。彼女は息子とともに住んでいたロンドンを離れ、親子で落ち着いた暮らしを営むためにニューヨークに引っ越しをした。「ニューヨークに戻ることを決めた最大の理由の1つは、ニッコと離れてばかりいる生活はこれ以上ムリだと思ったからなの。息子も私も、つらい思いをしていたから。移動をしないで暮らしていた時期に、このほうが家庭での生活がスムーズでうまく行くということに気づいたの。それって、とても大切なことなのよね」と、アリゾナは語っている。「仕事のために出張するのは無理ですなんて言えないけれど、私には息子を預けられる夫がいないから移動ばかりしているわけにはいかないのよ。だから、ニューヨークに住むことが必要だったの。今なら“私はニューヨークに住んでいて、できる限り仕事をしたいと思っているけれど出張することはできません”って言えるわ」。
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。