インド系英俳優のデーヴ・パテール(Dev Patel、24)といえば、英人気TVドラマ『Skins』で注目されたのち、2009年の第81回アカデミー賞作品賞受賞作映画『スラムドッグ$ミリオネア』の主役を演じ大ブレークして、映画スターとしての地位を確立したことで知られている。
そんなデーヴだが、出演作がみな『スラムドッグ$ミリオネア』級の大ヒット作というわけにはいかないのが俳優人生。しかし、そういった仕事にも少し変わった見返りもあるようだ。
「ぼくのアクション・フィギュアが実はあるんだよ。『エアベンダー』という、酷い出来の映画に出た時、一番良いことといえば、ぼくの演じるキャラクターがマクドナルドのハッピーセットでおまけフィギュアになったことぐらい、ということがあったんだ」と、デーヴは英ShortList誌に対して笑った。
一方で、自身の出世作となった『スラムドッグ$ミリオネア』については深く感謝し、そのことを墓碑銘に刻んでもらっても良いとまでいうデーヴ。しかし、この映画のラストでボリウッド流のダンスをデーヴが披露する、かの有名なシーンの印象が強すぎて、いまだ会うひとがあれを再現して踊ってくれと誰しもいうのには、さすがに閉口しているそうな。
すぐれた俳優であるばかりでなく、テコンドーも子供時代から習い、2004年世界大会では銅メダルを獲得しているデーヴ。しかし、俳優業が忙しくなってからは、テコンドーのほうは残念ながらすっかりご無沙汰しているとのこと。
「そうありたいのだけれど」と、いまだに敏捷かというデーヴは問いに答えた。
「8年もテコンドーを続けたのにその後続けられなかったのが、ぼくにとって最大の後悔だよ。いまでは、前かがみしても足の指先にかろうじて触れられる程度になっているのだもの」
映画俳優として成功しても謙虚な姿勢を忘れないデーヴ。ロサンゼルスに家を構えているものの、ローンの支払いが残っているとのこと。
「ウィル・スミス(Will Smith)級の出演料を稼ぐ俳優に、ぼくはまだなっていないからね」と微笑んだ。
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