
女優のパトリシア・アークエット(Patricia Arquette, 46)が、感動的なスピーチで第87回アカデミー賞(R)授賞式の会場を沸かせた。
『6才のボクが、大人になるまで。』でノミネートされていたパトリシアは22日に開催された授賞式で助演女優賞を獲得。壇上に上がった彼女は、まず会場の出席者や「美しく、パワフルな」他の候補者たちに感謝し、男女で出演料に差がある問題について熱いメッセージを披露した。
「すべての納税者と国民を産んだあらゆる女性のみなさん、わたしたちは他のみなさんの平等の権利のために闘ってきました。これを最後に、賃金と権利の平等がアメリカ合衆国の女性全員にもたらされるべきです」とパトリシアが語ると、会場は万雷の拍手に包まれた。
会場にいた女優のメリル・ストリープ(Meryl Streep)や歌手のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)は、声を限りにパトリシアへのサポートを叫んでいた。
興奮で立ち上がったメリルはその後、AP通信に対し、パトリシアの言葉は「この夜で最高」だったと語っている。
多様性と男女平等は、ロサンゼルス市内のドルビー・シアターで開催された今年のアカデミー賞の隠れたテーマだったようだ。リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)やトップスターらは開催直前、映画やメディアを通じて男女平等を訴える運動「The Representation Project」の「#AskHerMore 」計画をアピール。同計画はインタビューで女性セレブにもっと込み入った質問をするようジャーナリストに呼びかけるものだ。
ゲイを公言し、今年の授賞式で司会を務めたニール・パトリック・ハリス(Neil Patrick Harris)も、オープニングナンバーで多様性への注目を呼びかけた。
「第87回オスカーにようこそ」とニールは授賞式の冒頭、黒のタキシード姿でステージに登場し、観客と視聴者に語りかけた。「わたしたちは今夜、ハリウッドのベスト&ホワイテスト(最も白い)---すまない、ブライテスト(最も有能な)だった---を表彰します」
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