米人気R&B歌手のアッシャー(Usher, 36)が、コンサートツアーで米警察の蛮行に怒りをぶつけた。
アッシャーは現在、「ユア・エクスペリエンス」ツアーを敢行中で、14日にはフロリダ州タンパでステージに立ち、全米で警察に対する抗議デモが起きている状況について自身の立場を明らかにした。
アッシャーは「息ができない」と書かれたTシャツを着てパフォーマンスを繰り広げたと米エンターテイメント情報番組「MTV News」が伝えた。この言葉はアフリカ系アメリカ人のエリック・ガーナー(Eric Garner)さんが7月、丸腰にも関わらず白人警官に首を絞められた際に発していたものだ。ガーナーさんは窒息死した。
ニューヨーク州の大陪審は今月、逮捕を行った警官を起訴しない決定を下したが、全米で暴動が発生。白人警官の手により黒人男性が殺される事件が相次いだため、アメリカ国内の治安活動における人種問題に改めて疑問が投げかけられることになった。
アッシャーは 抗議デモの参加者の間でスローガンとなったその言葉が書かれたシャツを着ている写真をツイートし、自分のスタンスを確実に世界中に示した。
「息ができないはユア・エクスペリエンスより大きい」とアッシャーはコンサート後にツイートした。
米NBA選手のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)やデリック・ローズ(Derrick Rose)ら大勢のスターもこの問題を取り上げているとMTVは伝えている。
アッシャーはタンパでのコンサートの後、短期間の休止を経て2月27日にデンマークでツアーを再開する。春先はヨーロッパ公演を続け、3月26日にロンドンでフィナーレを迎える。
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