GLAM Editorial

2014.12.15(Mon)

ボッテガ・ヴェネタのトーマス・マイヤー、自身のプライベートレーベルの展開拡大を語る!!

トーマス・マイヤー

革のメッシュのバッグなどが代表的なイタリアのラグジュアリーブランド、「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」のクリエイティブディレクターを務めるドイツ出身デザイナー、トーマス・マイヤー(Tomas Maier)が、自身のプライベートレーベルの規模を拡大したことについて、そのタイミングは間違っていなかったと語った。

ボッテガ・ヴェネタの前任ディレクター、トム・フォード(Tom Ford)から指名を受け、2001年から同ブランドを指揮しているトーマスだが、これとは別に自身の名を冠するプライベートレーベルも、1997年に設立して率いている。

近年、トーマスは自身のこのレーベルにも力をもっと注ぐことを決め、昨年にはボッテガ・ヴェネタやグッチなどを傘下に持つフランスの流通大手ケリング社と、「トーマス・マイヤー」についてもパートナーシップを本格化させ、 “洗練された、シンプルな、デザイナー視点の趣向”をコンセプトにした、ライフスタイル全般のアイテムを展開している。

「新たな変化はいつもタイミングが悩むところだ。というのも、私のブランドは15年を迎えるところだった。新たに展開していく時か、このまま細々と定番商品だけで続けていくかの岐路にあったんだよ」と、トーマスはファッション情報サイト Matchefashion.com で説明している。

「このコレクションは、ファッションのためのファッションに疲れてしまったという人や、実用的で丁寧に作られた、手の届く価格のものを求めている人から、支持を得られると思っている」

「トーマス・マイヤー」のコレクションは、カーディガンやジーンズ、シャツなど、リラックスしたスタイルがコンセプトだ。一方で、ケバ立てたコットンのフ-ディーや、柔らかいポプリン素材のカジュアルジャケットなど、すべてのアイテムにラグジュアリーな要素がどこか加えられている。 また、アイテムにはくすんだ黒やネイビー、カーキの色が多く使われている。

「自分のオフタイムや自由な時間、あるいは週末とか、プライベートな時間のためのアイテムをコレクションにするデザイナーなんて、他にいないよね。でもそここそが、私が掘り下げたいと思っているところなんだ」と、このカジュアルなコレクションについてトーマスは語った。

自身のブランドと、ボッテガ・ヴェネタという高級ブランド。どちらにも市場があるとトーマスは指摘し、それぞれの商品のデザインを産み出す創作過程は少し異なると打ち明けた。

「私個人の趣向が、自分のブランドにはもっぱら前面に出ている、と言っていいかな。それに比べると、ボッテガ・ヴェネタでは、価値のある工芸品を作り出す卓越した能力のある職人達の技を、最大限引き出す仕事となるように心がけているんだ」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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