Nicole
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2016.11.22(Tue)

UK発ブロガーによるブロガーのための雑誌 Blogosphere Magazine

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日本ではまだまだ小さい「ブログコミュニティ(Blogosphere)」ですが、アメリカやイギリスではブロガーが本を出版したり、メイクアップラインを立ち上げたり、大きなグローバルブランドとコラボレーションしたりと、活躍の場を広げています。そんな「ブログ先進国」イギリスで今人気の雑誌が「Blogosphere Magazine」。

ブロガーによる、ブロガーのための雑誌 Blogosphere Magazineを立ち上げたのは、まだ20代の敏腕編集長 Alice Audley。9月のある日、ロンドンのカフェで美味しいホットチョコレートを頂きながら、Aliceにインタビューさせて頂きました。偶然にもその翌日が同誌のイベントの日だったのですが、嬉しいことにそのイベントにもご招待頂いたので、その写真も挟みながらBlogosphere Magazineの魅力をご紹介します。

もともとジャーナリズムを専攻していたAlice。2012年に「これからの時代にジャーナリズムを極めるなら、ブログを始めたほうが良い」という助言を受け、ブログをスタート。翌年にはイギリスの新聞社Daily Telegraphから仕事のオファーを受けるまでになり、彼女自身もブログの世界にどんどん魅力を感じるように。「本屋さんへ行くと、自然と’Blogosphere Magazine’を探している自分がいた。まるで、思い描いているパーフェクトな靴が、どこのお店にも存在しない!なんでないの?っていう感覚。ないなら、創るしかないと思ったの」そこで、Daily Telegraphでの仕事をスローダウンさせ、2015年にBlogosphere Magazineを創刊しました。

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Blogosphere Magazine Issue 10 Launch Event

彼女がこだわるのは、他では手に入らない情報を引き出し、提供すること。「表紙に起用するスターブロガーとのインタビュー時には、入念にリサーチをして、誰も聞いたことがない質問をするようにしているの。メインストリームの雑誌やウェブは、いつも同じ質問をする。でも、新しい切り口の質問こそが、読者が知りたいことなのよ」というAlice。トピックも「オンライン上でのいじめ」「SNSの活用方法」「オンライン上での見栄」など、ブロガーならではの悩みや問題に寄り添っていて、読んでいてとても面白いのですが、これも「読者との会話からヒントを得てトピックを選んでいる」のだとか。

イギリスでは近年、オンラインで情報を入手することが主流になっていて、雑誌が廃刊に追い込まれることも少なくありません。そんな状況についてAliceは「雑誌とオンラインが共存できないなんて言うことはないと思う」と言います。「オンラインでディスカッションをして、実際に雑誌を買いに行き、それをまたSNSに載せるという流れがあるように、どちらも活用することはできる。例えばファッションショウで最前列に座っているようなブロガーには雑誌以上の購読者がいて、彼等のSNSをフォローしていれば最新情報をすぐに知ることが出来る。でも雑誌の良さというのは、もっと深掘りした内容を、パソコンで何十個もタブを開かずに知ることが出来るという点だと思う。雑誌は、オンラインを反映するもの。オンラインでトレンドを見つけて、それを深掘りしてさらなる情報を届けるの」。

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Alice at the event

Blogosphere Magazineの魅力は、ブロガーがブロガーのために創っている雑誌だからこその「リアル感」があること。「オンラインで見つかる情報の中には、もちろん操作されている情報もある。そもそも、ブロガーについて語るのに、ブロガー以外に適した人たちがいる?」。

今Blogosphere Magazineのオフィスには、3名のスタッフと1名のフリーランスデザイナーがいるのみ。街中に多々ある書店 WHSmith、ロンドン中心部にある百貨店Selfridges等で取り扱われる人気雑誌の編集部がそんなに少人数で構成されているとは。驚きとともに、彼女たちがどれほど必死で雑誌を創り上げているかを感じて、感動すら覚えました。

「いまだに『ブロガーでいるのは楽でしょう』なんていう言葉を耳にする。私自身もブロガーだったから分かるけれど、ブログを運営するというのはとても大変なこと。でも、誰もが自分の意見を発信できる環境があるということは素晴らしいし、人々はどの意見を聞き入れるか選ぶことも出来る。それって素晴らしいと思う」というAliceの言葉通り、Blogosphere Magazineを見ていると、毎号紹介されるカテゴリ別のブロガーの数とその個性に驚かされます。誰もがユニークなパーソナリティと、それを表現するセンスを持ち合わせていて、インスピレーションを与えてくれるのです。

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Victoria at the event

季刊誌であるBlogosphere Magazineは、過去10刊発行されていますが、その表紙は読者のリクエストによって選ばれているそう。私が参加させて頂いたパーティは、大人気のファッション&ビューティブログ Inthefrow(リンク:http://www.inthefrow.com)のVictoriaが表紙の第10号を記念したイベントでした。実際に会ったVictoriaはSelf Portraitのドレスに身を包み、バニラの甘い香りがふんわりとして、ブログやYouTubeからイメージしていた通り! 何カットも撮影した写真の中には「ボツショット」が一切なく、表紙にする写真を選ぶのにも苦労したのだとか。

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Victoria at the event

私がBlogosphere Magazineで特に好きなのは、そのデザインや紙質。実はここは、Aliceがとてもこだわった部分でもあるのだとか。「デザインについては確実に知識がついてきたと思う。雑誌を創っていると、一番楽しい瞬間は仕上がったときという人も多いけれど、私にとってはデザイン案が上がってきたときが一番楽しいの。紙質については、以前記事を書いていた雑誌が似た紙を使っていて、この紙が良いとずっと思っていたから、プロセスは案外スムーズだった」そう。海外の雑誌はペラペラの紙で、一度読むと破れてしまうようなものが多い中で、Blogosphere Magazineはしっかりとした作りで、捨てずに何年も取っておきたくなるクオリティなのです。

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Alice at the event

Blogosphere Magazineには、5種類の購読コースがあり、コースによっては雑誌だけでなく、同誌が主催するイベントのディスカウントチケットなどが含まれています。イベントはロンドンで行われることがほどんとなので、海外からも購読できるのはBronzeコースのみですが、日本からでも手に入れることができるのは嬉しいですね。

Blogosphere Magazineを「欲しいから買う」だけではなくて、「欲しいから買ったらとてもためになった。買ってよかった」という満足感に繋げたい、というAlice。「毎号クオリティは上がっているし、まだまだアイデアは沢山ある。これからもっとインタビューやイベントの数も増やしていきたいと思っているの。YouTubeでも舞台裏を撮影したビデオをもっと流していきたい」という彼女が創り上げる、ブロガーのための雑誌。これからも期待できそうです。

Blogosphere Magazine https://www.blogospheremagazine.com

Twitter https://twitter.com/blogospherem

Instagram https://www.instagram.com/blogosphere_magazine/

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