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2017.02.17(Fri)

ミニマリストになるためのひとり暮らしレッスン

新入学や新入社が決まり、この春から新たにひとり暮らしを始める人も多いと思います。ひとり暮らし歴20年の私が、たくさんの失敗から学び、行き着いたのは「ミニマリストな暮らし」です。ミニマル、つまり必要最小限とはいっても、必要なものと不要なものは人によって違います。物が少なければいいというわけではなく、いかに無駄なく、楽しく、自分らしい暮らしができるかが大事なのです。

今年からひとり暮らしを始める人、そして今ひとり暮らしをしている人のために、この記事では、私が経験してきたことからまとめた、ミニマルな暮らしの心得をお伝えします。そして次回以降、家具やキッチンなどのパートに分けて、ミニマルに暮らすための小さなポイントをご紹介していきたいと思います。

 
物に「一生もの」はない。
物を持つ=いつか処分するということだと心得よう
今、私の家にあるもので、20年間ずっと使っているものは、全身鏡と衣装ケースの2つしかありません。「これは一生使う!」と気に入って買った家具も、すべて入れ替わりました。

以前、老前整理をしている方のお話を聞いたことがあるのですが、その方が「死ぬときに物は持っていけない」と言っていました。そのとき私は20代だったので、実感はありませんでしたが、最近、その言葉をよく思い出します。改めて自分の部屋を眺めてみて「これをすべて処分するのは大変だろうなぁ」と思ったのが、ミニマル化を始めたきっかけです。

持っていたものを減らすのは大変な作業です。だから、これからひとり暮らしを始める人がうらやましくて仕方がありません。だって、最初から持たないという選択ができるのだから。処分するときのことを考える、それが少ない物で暮らすための基本でもあります。
 
LIVING ROOM

物を減らせば、時間とお金が増える
ひとり暮らしの限られたスペースで快適に過ごすために大切なのは、ずばり「物を持ちすぎないこと」です。ひとり暮らしは、家事を自分でやらなければいけません。物が多いと、何をするにも手間が増えて、時間がかかってしまいます。必要最小限の物しかなければ、準備も片付けも掃除もスムーズ。その分、好きなことをする時間が増えるのです。

また、無駄使いをしなくなるので、お金を有効に使えるようになります。厳選した買い物をするようになり、自然と良質なものや逸品を求めるようになります。それらは、デザインと機能性に優れ、長持ちします。その結果、生活が豊かになります。

dwelle. Manchester
 
近年は、社会人でも “すべてのものに手が届く” コンパクトな部屋で暮らす人も増えています。家賃が安くなる分、趣味にお金を使ったり、貯金することができますね。

私が今、気になるのは、単身向けのロフト付きの部屋。近年話題のタイニーハウスのようで、工夫のしがいがありそうです。
 
House in Roka-koen
 
引っ越し準備は断捨離から
引っ越し準備は、最短でも2週間、余裕があれば1ヶ月前から始めたいところです。

まずは「荷造り」。ここが断捨離のタイミングです。不要なものは処分し、これまで住んだ部屋もすっきりさせて。季節外の洋服などを残しておくのはNGです。荷物の移動は一度に済ませましょう。そのためのスペースを空けておいたり、また収納をやり直すのは手間になってしまいます。

同時に、新居の各スペースの計測もしっかりとやっておきましょう。棚の中や窓のサイズなど、部屋のあらゆる場所をメジャーで測ってメモしてください。このメモは、住んでいる間じゅうずっと役立ちます。

さらに、床や壁を好みのものに変えるなら、引っ越し前がベスト。賃貸でも、きれいに剥がせる壁紙を貼ったり、無垢材のフローリングカーペットを敷けば、好みの空間に仕上げることができます。
 
San Francisco Decorator Showcase
 
ひとり暮らしのマストアイテム、3段階の考え方
最初に買うべき必須アイテムは、「ないと困る必需品」です。冷蔵庫、調理器具、食器、寝具、テーブル。究極的には、食べるため、眠るためのものを揃えれば暮らしていけます。次は「あると便利なもの」。炊飯器、電子レンジ、洗濯機などの生活家電は、家事に手間をかけたくない人には必要です。暮らしの効率を上げるものがここに含まれます。

あとは「テンションが上がるもの」。映画好きならプロジェクター、音楽好きなら音のいいスピーカー、コーヒー好きならこだわりのコーヒー器具、ほかにもお気に入りの雑貨や観葉植物など、好きな世界を楽しむためのアイテムです。せっかくのひとり暮らし。自分の好きなものに投資して、楽しんでください。好きなものや趣味のものは、自分にとっての必需品になります。
 
Origami collection
 
理想の部屋は1日にしてならず。
1ヶ月間は不便なまま暮らしてみよう
ひとり暮らしは、敷金などの初期費用のほか、家電や家具、日用品など出費がかさみます。そのため、理想の部屋をすぐにつくることはあきらめ、ひとつずつお気に入りを揃えていく余裕を持ちましょう。まずは1ヶ月ほど、消耗品以外は買わずに生活することをおすすめします。その間に、自分の生活スタイルや必要なもの、不要なものが見えてくるはず。そして、ひとり暮らしに慣れてきた頃、どうしても不便だと思うものを買い足すようにしましょう。
 
Prints on the wall
 
とりあえず買い&衝動買いをしない
どんなものでも、自分のイメージ通りのものを見つけるのは至難の技。だからといって「とりあえず」で買うと、必ず後悔します。そんな困ったときの〈無印良品〉は、やはり頼りになる存在。私の場合、いろいろ探した結果「やっぱり無印!」になることが多いです。

また、買い物で注意したいのが、ネットショッピングです。家にいながら探せ、お得に買えるので私もよく利用しますが、届いたらイメージが違ったり、使い勝手が悪かったり、安っぽかったりと、失敗したことも数知れず。特に、夜のネットショッピングは、衝動買いと失敗のもとなので避けましょう。
 
sfgirlbybay
 
ウィッシュリスト、イメージコラージュで頭を整理する
私は、1冊のノートに欲しいものを「ウィッシュリスト」としてまとめています。イラストを描いて、価格や予算、欲しいポイントなども添えて具体的に書くようにしたら、妥協して買うことがなくなりました。不思議ですが、書いているうちに物欲がなくなることもあります。この写真のように、理想の部屋のイメージや欲しいものをコラージュして貼っておくのも効果的。頭の中を整理することができます。
 
Linnéstaden, Majorsgatan 5 B
 
ミニマル空間の基本カラーは「白」
ミニマルなインテリア実例を見ると、どれも「白」を基調とした部屋づくりをしていることに気がつくはず。白はとても優秀な色で、圧迫感や雑然とした雰囲気を消し、明るくすっきりとした印象に見せてくれます。この清廉な雰囲気を壊さないようにと無意識に感じるため、余計なものを買わなくなり、整理整頓が習慣化するという効果もあります。

また、白はどんなインテリアスタイルとも相性抜群。北欧デザインのアイテムをプラスしてスカンジナビアンスタイル、天然素材を合わせてナチュラルスタイル、グレーや黒の小物をコーディネートしてモノトーンスタイルなど、好みの部屋がつくれます。
 
枕棚
 
収納家具は増やさない!
収納が苦手な人こそ、ミニマル化がおすすめ。物量と収納スペースがマッチすれば、収納はシンプルですみます。収納が極端に少ない部屋は別ですが、クローゼットや押入れが1間あれば、洋服+αの収納には充分です。そこに入りきらない場合は、物を持ちすぎていると考えてよいと思います。入らないからといって、チェストやハンガーラックを買い足すのはNG。収納場所を増やすと、物が増える原因になります。収納の中身は8割程度にすると、出し入れがスムーズになります。1個買ったら1個処分するようにすれば、物は増えません。
 
S FRONT
 
物に愛着を持って大切に使う
物が少なければ、自然と工夫して暮らすようになります。そして、持っているものを大事にするようにもなります。誰だって、お気に入りのものを雑には扱いません。メンテナンスをして、ていねいに使うことで、より愛着が湧くようになります。そうやって、少しのものを大切にしながら暮らしていくのが、ミニマルな暮らしの真髄。家にあるものすべてが「大切なもの」になれば、大成功です。
 
 
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