「休日に休んで鋭気を養うことが“翌週のがんばり”につながる」
【M子さん】ダラダラ過ごすのが好きな一方で、そのまま休日が終わると、もったいない気も少しはしているんです。「あー、今日も1日何もしないで終わっちゃった」と。
【Dr.牧野】「週末、どこにも行けなかったんです」というひと言は、患者さんから頻繁に耳にしますね。みなさん予定がないことに、罪悪感を持っていらっしゃる感じが……。
【M子さん】時間をムダにした気がするのかな。本当ならあれもできた、これもできた、あそこにも行けたはずなのにって。
【Dr.牧野】日本の女性は生真面目なところがあって“時間を有効に使いたい”と思う方が多いようですね。加えて“寝る間を惜しんで何かに打ち込む”のを美徳とする文化もあります。患者さんのなかには、夜中に起きて明け方まで、一生懸命に資格試験の勉強をしているかたもいらっしゃるほど。でも、それで体調を崩しては、本末転倒ですよね。
【M子さん】本当ですね。その方とは全然違いますけど、私も休日にわざわざお洒落して、話題の場所に行って帰ってくると、なんだか気持ち的にもぐったりしちゃう。
【Dr.牧野】休日にゆっくり休んで鋭気を養うことは“翌週のがんばり”につながります。何よりご自身が幸福感を感じるために、とても大切なんですよ。
【M子さん】理屈ではわかっていても、SNSを見るとモヤモヤしちゃう。こんな休み下手な私が、ゆっくりするにはどうしたら良いんでしょう?
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