牧野真理子

2017.07.19(Wed)

【Dr.牧野のGLAM外来】vol.3「ストレスで過食。食べ過ぎては落ち込む、悪循環をもうやめたいんです」

「“食べなさい”という脳の指令に、意志の力では抗えない」

【R子さん】今の私は両方に当てはまってる感じがして、ドキッとしました。私自身はストレスで食べ過ぎることはあっても、誰かに「太ったね」と指摘されたことはまだないです。でも、指摘されるのが怖くて、食欲が爆発した翌日はカロリーを控える意味でスムージーにしてみたり、食事の量を減らしたり。一応自分では栄養バランスを考えた上でダイエットをしているつもりなんです。

【Dr.牧野】R子さんのようにストレスと食生活の相関関係をご自身でわかっていて、体調や気分が良好な限りは大丈夫です。ただ、1週間続けて夕食を抜くなど、極端に食事量が減ると、脳の摂食中枢が“飢餓状態”と勘違いしやすいんですね。そして“たくさん食べなさい”と指令を出す。ダイエット中に突然「食べたい!」という衝動にかられるのはこのためです

【R子さん】ドカ食いはずっとストレスのせいで、脳からの指令だなんて考えたこともなかったです。でも、確かに食事を減らすと、無性に食べたくなるときがあるかも。いつもならひとつしか食べない菓子パンを一気に3つも食べちゃったりとか。

【Dr.牧野】食べることは本来、生命活動を維持するためにとても重要なことなんです。食事量が極端に減ると、「食べたい」という衝動がおきるのは、体の防衛本能ですね。食べ過ぎて自己嫌悪に陥る女性も多いですが、本来、自分では抗うことができないんです。

【R子さん】自分の食欲を自分の意思でコントロールできないなんて、なんだかショックです。しかも、いっぱい食べた後には必ず「あーまたやっちゃった、私ってなんて意志が弱いんだろう」って、落ち込むんですよね。

【Dr.牧野】そういう方は本当に多いですね。重ねて申し上げますが、食を断つと栄養を補給しようとするのは、生理的なメカニズムです。自分の意志ではどうにもならない。だから落ち込む必要はないのです。それを知らないで食べることに対する罪悪感が蓄積すると、そのうち食べもの自体が恐怖になって、摂食障害につながる可能性もあります。本来食べることは“いいこと”なんですよ。罪の意識を抱く必要はありません。幸せに、おいしく食べられるかどうかが大切。そこがポイントですね。

【R子さん】ドカ食いをしているときに味わって食べているかといったら、そうじゃないですね。なかば無意識に近いというか……。ちょっと病んでるかな、と自分でも思うんですが、やめられなくて。どうしたらいいんでしょう。

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