GLAM Editorial

2015.02.17(Tue)

アナ&グレイと、私たちの距離。【エディターの勝手にレビュー#1 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」】

一見ぶっとんでいる主人公たちと、実は大差無いのかもしれない。


 前頁で、好きな人には自分がしてもらって嬉しいことを、と書きましたが、劇中のSMプレイは、それとはまた別のところにあるものかなと。でも、グレイがパートナーに求めるセックス観がおっぴろげなのは清々しくもありますね。なんなら世の女性がこだわりがちな「二人の関係に名前をつけること」はちゃんとしているほうだと思いますし、女性関係の隠し事もしないほうだし。ただ、世にはびこる「ただしイケメンに限る」を最大活用して許されている感じは否めませんが。

 とにかくそんなことを考えていたら、お互いのバックグラウンドからくる恋愛観の相違、目の前のことにもがいたりしているさまは、実のところ、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の一見ぶっとんでいるような主人公たちと、大差無いのかもしれないな、と思ってみたりするわけです。

 繰り返しますが、私は別に劇中の「濡れ場」はこの作品の目立つ部分でありつつも核では無いと思っているので、どうか二人の恋愛を自分ごと化して、見守りながら観ていただくのが一番楽しめるのではないかと思います。

 最後に、原作は3部作で構成されているのですが、映画も続編となる、「フィフティ・シェイズ・オブ・ダーカー」、さらに続く「フィフティ・シェイズ・オブ・フリード」の映画化も決定し、早くもファンたちが続編に期待を寄せているもよう。次回作、私も期待しています。

 映画館に行く前に、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」キャスト&監督が語る特別映像もどうぞご覧あれ。動画の中で監督が、本作を「優美で官能的なおとぎ話」と話されていますが、本当に、その通りの映画ですよ。

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」オフィシャルサイト:
http://fiftyshadesmovie.jp/

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