GLAM Editorial

2015.02.17(Tue)

アナ&グレイと、私たちの距離。【エディターの勝手にレビュー#1 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」】

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愛は、個人の哲学のもとで存在するもの。


 さて突然ですが、恋愛のゴールって何なのでしょう。二人で足並み揃えて、どこへ向かって進んでいる気がするけれど、それって一体どこなのでしょう。

 結婚すること?一生をかけて添い遂げること?二人の子供をつくること?セックスすること?キスをすること?お付き合いに発展すること?デートすること?はたまた、恋愛の終わりのこと?他人への愛を自覚した始まりこそが、どこかゴールのようでもありますし、ゴールなんて無いと思っている人も沢山いるでしょう。う〜ん、これは個人の哲学によりけりですね。

「愛しているのに、愛し方が違う、ふたり。」
 本作にはそんなコピーがあります。
「愛しているのに、愛を知らない、ふたり。」
 私だったら、そういうコピーをつけるかな。
 かくいう私も、恋愛のゴールをまだ知りません。知りたいとは思います。実践あるのみ、ってやつなのでしょう。きっと一生をかけて。

 お互いを愛しているから愛を知っているようだけれど、お互いの愛の形が違って、それを含めて愛し合えないということは本当のところで愛に辿り着いていないのかもしれない…。
 好きな人には、自分がしてもらって嬉しいことをしてあげたくなるもの。両者のリクエストが完全に一致していたら、どれだけ楽でしょう。でもそんなケースって、限りなく、ゼロに近い。そしてきっとつまらない。少しややこしくありつつも、惹かれているから、理解しようと努める。アナも、グレイも、その渦の中にいるような気がします。

NEXT! [Page.3]一見ぶっとんでいる主人公たちと、実は大差無いのかもしれない。>>
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