ささきひろこ

オーガニックコスメだから安心とは限らない

原稿⑧

「オーガニック」という言葉の響きに、どうも弱い女性が多いようです。私もそのひとりですが、ことコスメに関しては注意深く選んでいます。というのも、「オーガニックコスメ=肌に優しい・安全」ではないから。

■不透明なオーガニックコスメ

欧米では『エコサート』といったような基準を定めた認証機関が存在しますが、日本製のものには今のところありません。なので、どのように栽培されどのくらい配合されていようが、「オーガニックコスメ」と表現するか、しないかはメーカー任せ。ひどいものだと、使用している容器の一部がオーガニックだから「オーガニックコスメ」と謳っているところもあるとか。

■オーガニックコスメが必ずしも安全ではないわけ

オーガニックコスメでよく見かけるのが「植物由来の天然成分」といった文言。自然の植物を使っているなら安心ね、と思いがちですが実は植物にはものすごく強い刺激があります。厳しい自然の中で生きていくには、それなりの理由があるのです。すべての植物が、コスメとそれを使う人に適しているとは限らないということを頭の片隅に入れておくといいですね。

■オーガニックコスメを選ぶなら

とはいってもオーガニックコスメを使いたい!そういう人におススメしたいのは、何%のオーガニック成分を配合しているかを明確にしているコスメです。たとえば『made of organics』。全製品に対してオーガニック成分の配合率を明記しているのは、非常に分かりやすくて消費者にとってもありがたいものです。あとは成分表示をみて、該当のオーガニック成分が前の方に書かれているかどうかも判断材料になります。メーカーの宣伝文句を見るのではなく、中身を見るように心がけましょう。

オーガニックコスメとはいいつつ、他に化学物質や得体の知れないものをたくさん配合していては、自分の欲しいオーガニック製品とはかけ離れてしまいます。キャッチコピーに踊らされない、賢い選択のできる大人美容を目指したいものですね。

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