永富 千晴

化粧品を最大限に効かせる、スキンケアどきの簡単エイジングケア術

永富_ハリ

“似合うはずの洋服が似合わなくなってきた”
“体重は増えてないのにむっくりしてみえる”
“横顔の写真がもっさりしてみえる”

 これって、30代に起こりがちなお顔の「たるみはじめ」からくるもの。

 ただ、無理に体重を減らすと今度は逆に頬がこけて幸福感や女らしさが欠けてしまったり、反対にお顔だちによっては年齢がいまよりも上に見られてしまったり、また急激なダイエットでホルモンバランスを変に崩してしまうと、ほかにも肌トラブルがでやすくなってしまうから気をつけたいもの。

 云ってみれば、たるみはじめのお肌は、長く使い続けている布と一緒。ヨレヨレしてきたり、伸びてきてしまったり、また伸びた箇所のメが粗くなって見えているような状態。これでは全体的な印象がだらしない感じになりがちですよね。なので、いつまでもすっきりとした清潔感のある印象を保つには、たるみはじめのケアをできるだけ早めに行うのが大切です。

 そこで目指したいのは、肌の奥から湧き上がるようなハリのあるお肌。生命力があり、みずみずしく、透明感のあるクリアなお肌であれば、お顔全体もすっきりとした印象に。いくつになってもキレイな人たちはエイジングの速度をできるだけ緩やかにするための習慣として「一日一汗かくこと」「旬な食材をシンプルにいただくこと」「メンタルケア」「良質な睡眠」それに「適度な緊張感」。そして毎日のスキンケアではハリにアプローチする美容乳液などを主役に、完璧な潤いケアで脇を固める、というお手入れを続けています。昔は120%美容にかけられた時間も、30代そして40代に入ると20%もかけられなくなったりするのは誰もが通る道。でも、限られた時間の中で最大限に老化の速度を緩めるお手入れを心がけている。その結果、年齢不詳なエイジレススキンでずっと輝き続けているのだから、是非真似をしたい!

 例えば、毎日のスキンケアどき。ただ塗る、だけではなく、どんな風に塗るか?の工夫も大切。寒くなるこれからの時期は、肌が乾燥によるハリ・弾力の低下を防ぐ心がけを。できればお風呂で身体を十分に温めてから行うスキンケアタイムが最高のとき。お肌の緊張感も緩み、まだ湿り気のあるお肌に化粧水をヒタヒタ。お化粧水をコットンにつけてお肌の温度が下がるくらい軽くパッティング。このとき、肌表面の萎んだ細胞を適度な刺激を与えることで目覚ますようなイメージで行うとお肌がいきいきとしてきます。さらに、顎を上げて、顎下のラインや首元も丁寧に。このときに、イーウーイーウーなど口もとのエクササイズを同時進行で行い首筋から肩にかけてストレッチしてあげて首筋をスッとした印象に保って。さらに、主役の美容乳液などを塗ったら、手の平を温めてお顔全体になじませてプッシング。このときは、肌に十分に化粧品が行き渡っているか? 乾燥してざらついているところなどはないか? など確認作業がてら行ってみて。

簡単なことだけど、日々の積み重ねで差がついてくるエイジングケア。毎日の肌状態を見るのが楽しくなってきたら、きっとお肌にもそして心にも弾みがついてくるはずです。

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