
SF大作『ダイバージェント』シリーズを手がけるスタジオが、最終作の劇場公開を見送り、TV映画として放映することを決めたと報じられた。
製作・配給会社のライオンズゲートは最終第4作『Ascendant(原題)』をTV放送でフィナーレを飾ることを計画していると米Variety誌が伝えた。当初は来年6月に公開を予定していたが、ある関係者によると、第3作『Allegiant(原題)』の興行成績が不振だったことから、同社は公開戦略を考え直したという。
またVarietyは、同社がTV映画版を『ダイバージェント』作品と同じ終末世界を舞台とした別シリーズへと移行させるが、キャストを一新することを考えているとも報じている。
シリーズ第1作『ダイバージェント』と第2作『ダイバージェントNEO』は大ヒットし、それぞれ2億5,000万ドル(約265億8,500万円)の世界興収をあげた。それに比べ、今年3月に全米で公開された『Allegiant』は1億9,700万ドルにとどまった。
ヴェロニカ・ロス(Veronica Roth)のベストセラーとなったヤングアダルト小説を原作とする『ダイバージェント』シリーズにはシャイリーン・ウッドリー(Shailene Woodley)、テオ・ジェームズ(Theo James)、アンセル・エルゴート(Ansel Elgort)らが出演。シャイリーンら主役3人がTV映画版『Ascendant』に出演するかどうかは不明だ。
『Ascendant』が予定どおり劇場公開された場合、『ワールド・ウォー Z』の続編『World War Z 2(原題)』や『ハムナプトラ』リブート版などの大作と時期が重なることになる。ライオンズゲートは今夏にアトランタで撮影を開始する予定で、『アデライン、100年目の恋』のリー・トランド・クリーガー(Lee Toland Krieger)監督が打診を受けていた。
現時点ではTV映画版を放送する局はコンタクトを受けておらず、ライオンズゲートも報道にコメントしていない。
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