
英人気歌手のリタ・オラ(Rita Ora, 25)が、所属していたレコードレーベルのロック・ネーションとの長い法廷バトルを終え、アトランティック・レコーズと契約を交わした。
リタは昨年から大物ラップ歌手のジェイ・Z(Jay-Z)率いるロック・ネーションと契約をめぐって裁判となっていたが、今月に入ってから和解に達し、アトランティック・レコーズを新しい拠点にした。
リタは20日、世界規模のレコーディング契約をアトランティック側と交わし、声明で新しいマネージメントチームを次のように絶賛した。
「私にとって音楽は何よりも愛するもので、新曲がリリースされるのを楽しみにしています。アトランティック・レコーズの新しい家族のサポートと励ましに感謝しています。人生の新しい章はすばらしいものになることでしょう」
アトランティック・レコーズUKのベン・クック(Ben Cook)社長も、「リタは稀有な才能の持ち主で、真にグローバルなスターです。何よりもまず、彼女は音楽に情熱を燃やすすばらしい歌手であり、アトランティック・レコーズに迎えることを喜んでいます。彼女と共にスタジオに入り、すばらしいアルバムを作るのを楽しみにしています」
リタは年内にニューアルバムをリリースするとみられている。
リタは2008年にロック・ネーションと契約したが、7年間でリリースしたアルバムは2012年の『オラ』のみだった。同社幹部側はレコーディング契約に違反したとして訴訟を起こし、制作するはずだったアルバムを納品できなかったと主張していた。ロック・ネーション側はいまだにリリースされていないセカンドアルバムのマーケティングと開発にかかったとする240万ドル(約2億5,000万円)の損害賠償を求めた。
これを受け、リタは裁判で宣言的判決を要請。2008年に18歳で署名した契約は法的強制力がなく、カリフォルニア州法に違反すると主張した。また、レーベル幹部が自分への関心を失い、プロアスリートのマネジメントやジェイ・Zの音楽配信サービス「Tidal」など、他の事業を優先し、自分の音楽活動をないがしろにしているとも強調していた。
両者は先日、和解に達している。
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