GLAM Editorial

2015.12.14(Mon)

レディー・ガガ、レイプ被害を語れるようになるまでに「7年かかった」と告白

レディー・ガガ

 米人気歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga, 29)が、レイプ被害に遭ったことを語れるようになるまでに7年かかったと告白した。「考える」ことさえ思いつかなかったと胸の内を明かしている。

 ガガは大学のキャンパスにおけるレイプ被害をテーマとする新作ドキュメンタリー映画のため、作曲家ダイアン・ウォーレン(Diane Warren)の「ティル・イット・ハプンズ・トゥ・ユー」をレコーディング。レイプ犯の名前は明かしていないが、被害を告白するまでには深い内省が必要だったと認めている。

 米Los Angeles Times紙が主催したビデオトークイベント「タイムズ・トーク」シリーズにダイアンと共に参加したガガは次のように語った。

 「7年は誰にも言わなかったと思う。どうやって考えればいいのかも分からなかった。どう受け止めればいいのか分からなかった。自分を責めたり、自分のせいだったと考えない方法が見つからなかった」

 「あのせいで人生が根底から変わった。自分が完全に変わってしまった。体も、考え方も変わった」

 「あんなトラウマを経験すると、すぐには身体的な影響というものは出ない」とガガはつけ加えた。「多くの人にとっては、これはトラウマのようなもので、何年も経ってから再び経験する_。体や身体的な苦しみにパターンを引き起こす」

 「だからこそ、虐待やレイプ、その他の形でトラウマを受けた人たちの多くは、感情的、精神的な苦痛だけではなく、身体的な苦痛でも苦しむ」

 ガガは昨年、米ラジオパーソナリティ、ハワード・スターン(Howard Stern)の番組に出演し、レイプ被害について初めて告白した。「そのことで自分を決められたくない。これまでに私がやってきた、創造的で知的な活動が、バカな男のやったことに帰着するなんて言われたら、たまったものじゃない」

 ガガとダイアンは10日、ニューヨークであった「タイムズ・トーク」の『ザ・ハンティング・グラウンド』上映会の会場でレッドカーペットに登場。ガガは映画で使用されている「ティル・イット・ハプンズ・トゥ・ユー」に強い影響を受けたとも明かしている。

 「この曲が公開された時は本当につらかった」とガガは認めた。「神経がすり減っていた。今でも聴くたびに泣いている。曲に触れたメールを読むと気分が悪くなる。気持ちの悪さが消えることがない。向き合いたくないものだけど、彼女が私と一緒に向き合おうとしてくれたから、この曲の目的を思い出させてくれた」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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