映画『ワイルド・スピード』シリーズへの出演でも有名で、「ロック様」の呼び名でも知られるプロレスラーのドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson, 43)は、過去にうつ病に陥った際に完全な孤独を感じたという。
プロレスラーから俳優に転身したドウェインは、巨体と優しさを兼ね備え、ツイッターのフォロワーが951万もいるなど、多くのファンから支持されている。現在ではセレブ生活を満喫しているドウェインだが、簡単にここまでたどり着いたわけではない。プロレスラーになる前はカナダでアメリカン・フットボールの選手だったが、突然チームから解雇された。若きアスリートだったドウェインはこれが原因でうつ病に陥った。
「独りぼっちで、自分しかこの世にいないような感じなんだ」とドウェインは有名司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)に語った。「一番大切なことは自分は独りじゃないって気づくことなんだ。自分がこの症状を体験する最初の一人じゃないし、最後の一人でもない」
ドウェインの率直なトークは、オプラのOWN TVネットワークを通じて11月15日に全米で放映された。トークの中で、ドウェインは結果としてこのエピソードがプロレス団体WWEでリングネーム「ザ・ロック」としてファン層を広げ、成功することにつながったと語った。
「アメフトのコーチが俺に電話をかけてきてこう言った、『君を切ってしまったが、また戻ってきて欲しいんだ』」と当時を思い起こしたドウェイン。「電話を切ると親父がこう言うんだ『またアメフトをやるんだろう?』って。俺はこう返した。『いや、続ける気はない。もうアメフトは終わりだ』ってね」
父親はドウェインがスポーツでの成功をあきらめるだろうと思っていたが、彼には別の考えがあった。「上手くいかないかもしれないが、やらなきゃいけないと感じたんだ」とプロレスについて語ったドウェイン。「結局プロレスへの転身が俺の人生で最も大きな出来事になったんだ」
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