GLAM Editorial

2015.11.09(Mon)

ビョーク、公演をキャンセルしたアイスランドのフェスティバルの記者会見で環境保護を訴える!

ビョーク

 人気歌手のビョーク(Bjork)が6日、アイスランドの音楽祭「エアウェイブス」の記者会見に登場してファンが騒然となった。ビョークはヘッドライナーを務めるはずだった同フェスのステージをキャンセルしている。

 ビョークが出演するはずだった8日のステージは、ビョークが2015年のツアーを理由を明かさないままキャンセルしたあおりで中止となった。しかしビョークはそれでも記者会見に出席し、母国アイスランドの中央高原地帯に国立公園を作る計画を訴えた。政府が発電所やダムを建造する計画を進める中、「Protect the Park」の環境活動家らは同地域の保護を願っている。

 花柄のストッキングマスクをかぶり、環境活動家のアンドリ・スナエル・マグナソン(Andri Snaer Magnason)と共に記者会見にのぞんだビョークは、「家で作曲していたほうがいいのに」と語った。

 ビョークは大きなカードに英語でも書かれた声明の冒頭で、50のダムと複数の発電所を造るという政府の計画は「アイスランドの荒野を数年で破壊する」可能性があると訴えた。政治家や開発業者らが11日後に会合を開き、高原地帯を経由する大規模電力ケーブルを建設する提案を検討することになっているため、時間の余裕はないと訴えた。

 「アイスランドに全力を注ぐことを決めました」とビョーク。「世界中を飛び回って温暖化を防ぐよりも、ここにいたほうが力を発揮できるし、もっと多くのことができるのです」

 エアウェイブスをキャンセルした理由については触れなかったが、アイスランドの環境問題に興味を示してくれた世界中のメディアに感謝した。

 ビョークは昨年、動き出したばかりのProtect the Parkのためにチャリティーコンサートを開催。パティ・スミス(Patti Smith)やオブ・モンスターズ・アンド・メン(Of Monsters and Men)らとステージに立った。コンサートでは22万ドル(約2,700万円)もの募金が集まったという。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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