米人気TVシリーズ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」で知られる俳優のイアン・サマーハルダー（Ian Somerhalder, 36）が、若者は気候変動と銃による暴力にノーを突きつけよと促している。
イアンは数年前から活動家としての顔も見せている。2日にFacebookで公開したライブビデオで、イアンは環境の福祉と銃による暴力に対して行動を起こすことをファンに呼びかけた。
「学校が弾丸や銃器で蹂躙されていることに、みんなが嫌悪感を持ち、うんざりしているのかどうかは分からない」とイアンは語りかけた。「教育施設を危険な場所にする必要はない。これは今日、いますぐに止めなければならない。声を上げてほしい」
イアンは今週、米オレゴン州で起きた銃乱射事件の後で啓発メッセージを作った。20歳の男性がアムクワ・コミュニティ・カレッジで生徒や職員に向かって銃を乱射し、13人が死亡、約20人が負傷する大惨事となった。
イアンは2010年12月、「この星とその生き物たちにポジティブな影響を与えるために、力を与え、教育し、そして人々やプロジェクトと協力する」ことを目的とした「イアン・サマーハルダー基金」を立ち上げた。ルイジアナ州出身のイアンは同年にメキシコ湾で発生した掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」の原油流出事故に衝撃を受け、社会奉仕事業に目を開かせられた。
「原油流出事故の最中に故郷のルイジアナ州に帰省した時、草木や湿地帯、昆虫から動物、そして人々まで、自分を取り巻くありとあらゆる生き物が受けた甚大な被害を目の当たりにして、自分が人生で最も弱々しい存在だと痛感したんだ」とイアンは2014年、ティーン向け米ウェブサイト「The Mash」で振り返っている。「生々しい、本物の無力感に圧倒されて、もうこんなことは二度と経験したくないと思った。周囲で色んな人が同じ意見を言うのを知るうちに、他にも情熱に突き動かされ、本当の変化をもたらしたいと思っている、数えきれないほど大勢の人たちがいると分かった。世界規模の変革者の家族として手を取り合い、それがやがてIS基金という存在になっていったんだ」
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