開催中のパリのファッションウィーク、9月29日には、肌の露出が多めなセクシーなデザインで知られるデザイナー、アンソニー・バカレロ(Anthony Vaccarello)のショーなどが行われた。バカレロの2016春夏コレクションは、細めのモデルを起用した、彼らしい官能的な雰囲気に満ちていた。
人気モデル、エディ・キャンベル(Edie Campbell)が、ミニスカートとクロップジャケットを身にまとい、まず登場。どちらもアーミーグリーン色で金のメタリックな装飾が施され、ミリタリー調のルックだった。ジャケットは前をとめずに着て色の鮮やかさを強調、スカートは前方がクロスオーバーとあって、エディの美脚をしっかり目立たせていた。
このタイプのスカートがこの日のショーでは多く見られたが、全部のモデルにこれをバカレロは着させていたわけではなかった。細めの黒いパンツ、短いキルトスカート、バカレロお得意の“下着をアウターにした”大き目で透明な縁を持つロングラインのベストなども披露されていた。バカレロにかかると、だぶだぶのレザージャケットも、腹部がシースルーのパネルになっている、露出の大きな黒いイブニングドレスの上に合わせるので、実に官能的に見える。
いつものバカレロと少し変わった雰囲気を示したのは、男もののジーンズに白のブラウスシャツという、シンプルなスタイルでモデルたちが数人一緒に登場した一瞬。しかし、ジーンズは地味ながら、ブラウスには切れ込みを入れ胸や腹部の肌をちらりと見せ、セクシーなアンサンブルに仕上がっているところが、やはりバカレロならではであった。
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