GLAM Editorial

2015.08.27(Thu)

ポール・スミス、ファッションの周期はひと回りして70年代ルックが旬!

ポール・スミス

1970年代から英国ファッションの代表的デザイナーであり続けてきたポール・スミス(Paul Smith)。2000年には、英国ファッション業界に対する貢献により、エリザベスⅡ世女王からナイト(騎士)の称号も授与されている

そのポール卿は、自身の最近のコレクションショーでは、彼の原点である1970年代当時のファッションスタイルにまた目を向けた作品を多く披露してきており、それにより自分の名を冠したブランド「ポール・スミス」がランウェイに登場させる服の注目度が再び高まっている。

「ぼくの元に今いるチームは、とても若い子たちを集めている。「ポール・スミス」は、ノッティンガム(ポールの出身地)に、過去の時代の服を収集した、とても立派なアーカイブを持っている。そのアーカイブに、20歳とか21歳になる若いデザイナーたちを連れて行ったんだ。彼らは、ぼくの年代のデザイナーたちだと、一度は手がけたことのあるゆえに敬遠しがちなスタイルにも飛びついてくれた。その結果、大き目の形状や、ゆったり目のジャケット、幅広の折り襟、ダブルのデザインなどが顕著になってきたわけさ。ファッションの周期が、ひと周りしたということだね」と、ポールはファッション業界専門紙WWDに対して微笑んだ。

現在もデザイナーとして最前線に立つ傍ら、後輩の若い英国デザイナーたちを育てることにもポールは力を注いでいる。新進ブランド「アギー&サム(Agi & Sam)」を率いるアガペー・ムドゥムラ(Agape Mdumulla) とサム・コットン(Sam Cotton)のデザイナーコンビも、ポールの指導と支援の恩恵を最近受けた若手デザイナーたちの中のふたりだ。先月には、2015/2016国際ウールマーク賞のブリテン諸島(英国&アイルランド)代表に決まった「アギー&サム」だが、今年のミラノファッションウィークに際して、ポールの肝煎りでポールのショーに合わせて紹介される形で、世界70数か国に展開するポールの幅広い国際的な人脈に自分たちの作品を披露、今後英国内のみならず、国際的にも注目のメンズウェアとなりそうだ。

「ポールから貰った最大のアドバイスは、クリエイティブな面だけに走り過ぎてもダメだということ。この世界の商業的な側面とうまくバランスを取ることの大事さを教わりました」と、アガペーは明かしている。

ポールにとって、現在も前進し続けていける秘訣は、ファッションという商売の最も基本的な原点から決して遠ざかりすぎないことだという。

「多くのデザイナーは、ファッションの核心から直ぐ離れてしまいがちだけれど、それは決してしてはいけないことなんだ」と、ポール。

「嬉しいことに、ぼくのところでは、マーケティング、ソーシャルメディア関連、店舗デザイン、宣伝広告、営業セールスなどを担当する部も、デザインチームのすべてと一緒に、この同じ建物の中にある。ここで衣類関係のすべてのデザインもするんだ」と、ポールは自分のロンドン本社のことを解説した。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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