米ラップ歌手の50セント(50 Cent, 40)が破産を申請したことが分かった。
50セントが申請書を提出したのは13日のことで、同じ日にセックスビデオをめぐって500万ドル(約6億1,700万円)の賠償金の支払いを命じられた裁判で証言台に立つ予定だった。
50セントは同じくラッパーのリック・ロス(Rick Ross)の子どもを生んだラヴォニア・レヴィストン(Lavonia Leviston)という女性のセックスビデオを公開したことで法廷バトルを繰り広げている。
リックと犬猿の仲だった50セントは、ラヴォニアと元恋人モーリス・マレー(Maurice Murray)のセックスビデオをYouTubeに投稿。自分の写真をモーリスの上にスーパーインポーズで重ね合わせ、リックをあざけってみせた。
50セントに対する民事訴訟で、陪審員らは先週、わずか70分の審議で結論にいたり、ラヴォニアの精神的苦痛に対し500万ドルの損害賠償金を支払うことを命じた。
賠償金に加えて支払う慰謝料の算出をするため、50セントは純資産の収支報告書と、過去5年間に州と連邦政府に提出した納税申告書を引き渡す予定だった。
しかしコネチカット州破産法第11章における申請によると、50セントは1,000万ドルから5,000万ドルの資産を持ち、同じ額の負債を抱えているとされている。しかし米Forbes誌は今年5月、50セントの純資産は1億5,500万ドルだと伝えている。
50セントが今年に入ってから破産を申請したのはこれが初めてではない。5月にはセックスビデオスキャンダルを避ける目的で、自身が設立したボクシング興行会社「SMSプロモーションズ」の破産を申請したが、連邦判事は民事訴訟を進めるべきと判断し、50セントに制裁措置を取ると警告した。
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