GLAM Editorial

2015.06.06(Sat)

やせすぎモデルを起用した「無責任な」サンローランの広告に掲載禁止処分!

掲載禁止処分となったサンローランの広告

 高級ブランド、サンローラン(Saint Laurent)の広告が、「不健康なほどやせている」モデルを起用したことを理由に掲載禁止処分となった。

 エディ・スリマン(Hedi Slimane)がクリエイティブ・ディレクターを務めるサンローランは、斬新なキャンペーンでも知られている。問題となったモノクロ写真では、目を閉じた女性モデルがフロアの上に寝そべり、手を頭に当てている。深いネックラインであらわになった胸には、あばら骨がくっきりと浮かんでいる。女性の脚も非常に細く、ヒザは太ももと同じくらいで、薄いタイツにレザージャケットを着て、厚底のシューズを合わせている。

 この写真は英Elle誌に掲載され、英広告基準協議会(ASA)にファッション広告でこれほどやせている人を見せるのは無責任だとする_苦情が寄せられた。

 ASAはこの懸念に応え、撮影の照明がモデルの胸と「非常に細い」脚を特に強調していると指摘した。

 「そのため、このモデルは写真の中で不健康かつ低体重に見えると判断し、この広告が無責任であるという結論にいたりました」とASAは主張している。

 Elleは批判を受け取っていないとしているが、サンローラン側は「モデルが不健康なほどやせているという苦情の見方には賛成しかねるという態度を示した」と言われている。

 ASAはこの広告を英国内で掲載すべきではないという決定を下し、広告主は使用する画像に説明責任があると再度説明した。

 問題になった写真はサンローランの2015年春キャンペーンに使われたもので、すでに掲載禁止処分が発効している。この写真は、キャンペーンの撮影をよく手がけているエディ自身が撮影した。

 ASAが掲載禁止処分にして話題となったキャンペーンは以前にもあり、2011年には女優のダコタ・ファニング(Dakota Fanning)がモデルを務めたマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の香水「Oh Lola!」の広告が対象となった。ダコタは当時17歳で、香水のボトルを太ももの間に抱えているポーズが「性的に刺激的」とされた。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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