GLAM Editorial

2015.04.25(Sat)

アンドレヤ・ペジック、米Vogue誌初のトランスジェンダーモデルのプロフィール紹介&フォト特集に!

アンドレヤ・ペジック

アンドロジェニックなファッションモデルとして活躍してきたボスニア出身のアンドレヤ・ペジック(Andreja Pejić、23)は、昨年7月に自身がトランスジェンダーであることを公式に明らかにした。その後クラウドファンディングの「Kickstarter」を通じて自身の人生を追ったドキュメンタリーの資金集めを行うとともに、今春のロンドンファッションウィークでは英ブランド「ジャイルズ」(Giles)の2015春夏コレクションにおいて、トランスジェンダーの女性モデルとしてランウェイを歩くなど、過去12ヶ月は彼女にとってまさに大きな転機となった一年となっている。

そのアンドレヤが、今度は「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などを傘下に置くLVMHグループのプロフェッショナルメイクアップブランド「メイクアップフォーエバー」(Make Up For Ever)の広告の顔として起用されることが決定した。同ブランドは、ファッション情報サイトFashionistaに対して、その詳細が“間もなく”発表されると語っている。

さらに、米Vogue誌5月号では、アンドレヤのプロフィール紹介&写真特集が組まれている。同誌が、トランスジェンダーのモデルを特集するのはこれが初めてのこと。写真撮影は、著名な写真家パトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)が撮影した。

「わたしのモデルとしてのキャリアが始まった頃に、あるいはこれまでのモデル生活の半ばぐらい、いいえ、昨年途中までだって、わたしが米Vogue誌において4ページにわたる特集を組んでもらえることになると、もし誰かがわたしに言ったのなら、『そんなことはないと思う。少なくとも、そういうことが近々起こるのはちょっとばかり難しい』と、たぶんわたしは言ったに違いない。実際、わたしがそういうページに載る可能性は、ほとんどあり得ないか、極めて薄いと言い切っていた人も多かった。だから、わたしの、いまの嬉しい気持ちを想像してください!」と、アンドレヤは写真のひとつにコメントを付している。

またアンドレヤは、Vogue誌にも感謝を表した。

「(同誌編集長の)アンナ・ウインター(AnnaWintour)(同誌編集者の)トニ・グッドマン(TonneGoodman) (写真撮影した)パトリック・デマルシェリエ、(同誌編集者の)ヘレナ・スリック(HelenaSuric)に、ひとつの歴史を作ってくれたことを感謝いたします。自分もそれに参加させていただけて嬉しいですが、それ以上にVogue誌のような影響力のある出版物において、社会的マイノリティであり、しばしば無視されがちな、この女性のコミュニティにも光を当てていただいて、ファッション業界全体がきっと門戸をひらいてもらえるきっかけを作ってくれたことに、ありがとうと言わせてください」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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