名門フェンディ（Fendi）のメンズ部門を率いるデザイナーのシルビア・フェンディ（Silvia Fendi）。フェンディのレディースの毛皮や既製服に関しては、カール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）が指揮しているが、シルビアはメンズのデザインを担当している。女性であることがこの仕事にメリットをもたらしていると、シルビアは信じている。
「女性であることで、メンズをデザインする際により注意深くなれるの」とシルビアはファッション業界紙WWDで明かした。
「自分にいろんな質問を投げかけているわ。実用的なシルエットに重点を置いているけど、素材の選択においては、私の女性的な面を表現することもある。色や素材については大胆でいたいわね」
シルビアはフェンディのアクセサリーも担当している。メンズの服に関してはシンプルであることを望むシルビアだが、バッグやジュエリーや靴のデザインでは細部にこだわるという。
「メンズの場合は機能性に力を入れるので、私のデザインの方向性と合っているの。アクセサリーをデザインする場合は、1つの細部や機能について何日も検討することあるわ。数ヶ月は無理だけどね。メンズはレディースに比べてシーズンごとの変更が少ないから、その点ではアクセサリーに似ているわね」と語った。
シルビアはファッション業界で起きつつある変化についても語った。季節ごとの変化がなくなる方向にあるのだという。
「季節的な傾向はもう存在しないわ！フェンディのコレクションは時代を超えているから、いつ発表するかに左右されないの。あるコレクションは別のコレクションに必ずつながっているのよ」とシルビアは語った。
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