17.03.28(Tue)

春夏のインテリアトレンド「ネオンサイン」でどう遊ぶ?

Houzz

Houzz

Houzzは、「住む人」と「住まいのプロ」をつなぐ、世界最大級のリフォームとインテリアデザインのプラットフォーム。 http://www.houzz.jp

1900年代初頭にパリで生まれたネオンサインは、インテリアのアクセントとしてもおすすめのアイテムです。鮮やかでありながらどこか温もりを感じさせる色は、ネオンガスやアルゴンガスなどを注入した電極付きガラス管に高電圧をかけ、発光させることで生まれます。多くの伝統的なネオンサインは手作業でつくられるため、一つとして同じものがない点も魅力です。身近なところでは、街中のバーやカフェ、ファッションやモーターサイクルのショップなどによく使われています。


ネオンサインは、ダイナーやモーテルなどでおなじみの50’sアメリカンを中心に、アイアンやウッド素材が鍵になるインダストリアルやシャビーシック、さらにデザインやカラーリングを意識すればコンテンポラリーやモダン系のインテリアでもなじませることができます。また、グラフィックやレターが持つメッセージ性の強さもポイントです。内容をそのまま活かしたり、あえてハズしたりと飾る人のセンスやユーモアをさり気なく見せることもできます。


部屋を明るく照らすだけでなく、空間にひとひねりを加えてくれるランプでも蛍光灯でもないネオンサイン。その取り入れ方をご紹介します。 

こちらもあわせて
ネオンサインの照明を見る
大人の遊び部屋の写真を見る

 
アートなネオンサイン
冷蔵庫に沿ったネオンサインは、オランダのデザイン様式 デ・スティルやポップアート(アンディ・ウォーホルのバナナ!?)を思わせるカラフルなデザイン。冷蔵庫のドアに映ったマッキントッシュ風ステンドグラス越しの光とともに、白と木目中心のインテリアに色を添えています。設計した建築ユニット〈モバ〉曰く、このネオンサインは日当たりの弱さをステンドグラスとともに補完する役割を兼ねているとのこと。採光の弱点をカラフルな楽しいデザインで補完した一例です。
 
 
暗がりを照らす
玄関口の照明にネオンサインを活用した例。団地や民間のマンションなど、一般的な集合住宅の玄関口や廊下は、殺風景で薄暗い印象になりがちです。そこでサブ照明として、色やデザインが異なる数種類のネオンサインをまとめて掛けてみては? アイアンネットでカバーすれば、保護の役割はもちろんバラバラのデザインでもまとまりある印象になります。光の乏しい空間だからこそ楽しめる華やかさと鮮やかさです。
 
 
 パブのようなくつろぎを
工務店の自社ショップにある事務スペースです。ベースはれんがと赤系の木材仕上げでラスティック。そこに3連ミニスポットライトとバドワイザーのネオンサインを配置することで、素朴さだけでなくヨーロッパのパブのようにくつろいだ印象が加わりました。周囲と独立したこうした小さな趣味スペースは、ネオンサインの初心者でも気軽にチャレンジできる空間です。
 
 
 暖かみとクールさのコントラスト
アイアンなどのメタルと木材でまとめたキッチンに大きめのネオンサイン。グレーや黒、メタルなどの無彩色は植物や料理の色や質感を引き立ててくれる一方、冷たい印象を与える場合もあります。そこで赤みのある乳白色のネオンサインを配置。柔らかな光が加わることで、暖かみとクールさを併せ持つ空間にすることができます。この例ではバーを感じさせる言葉ですが、無関係な内容でユーモアを効かせるのも面白いかもしれません。
 
 
ユーモアのある言葉選び
ウォークインクローゼットのネオンサイン。掛ける壁とネオンの色を揃えておけば、ネオンサインを自然になじませることができます。クローゼットに「undress yourself(服を脱いで)」と掲げるセンスがこのクローゼットの持ち主の人柄を示しているかのようです。セレクトショップのようなネオンサインに赤い壁、さらに見せる収納で、乱雑になりがちなスペースも楽しく美しく。
 
 
LEDネオンサイン
知る人ぞ知る日本のWebクリエーターのサイト〈9031.com〉のPC用スクリーンセーバー《Fliqlo》が光るシルバーのマッキントッシュ、白のテーブルとシンプルモダンのお手本的ワークスペース。無彩色の空間に某社ロゴマーク風の青い小鳥が色と楽しさを添えます。このネオンサインは、LEDを使ったネオンサインを数多く手がけるカナダの照明デザイン事務所〈HiNeon〉のもの。伝統的なデザインに電力の低さや色数豊富なLEDの長所を組み合わせた便利さで、気軽に取り入れられます。
 
 
シック&モードに
背景や位置、ガラステーブルなど、組み合わせる家具でシックに仕上げられることを示した一例です。黒い壁の低い位置に掛けられた乳白色のネオンサインは、グリーンの引き立て役に徹しているかのように控えめ。「ネオンサインは鮮やかでポップなもの」という印象の人にこそ知ってほしい、シックさとモードさに溢れたアイデアです。
 
 
定番のレッド系レターネオン
赤系レターネオンのバリエーションその1。れんがや古材風の木目が印象的なミッドセンチュリースタイルの建材に現代的な収納家具を組み合わせ、質感と機能性双方のいい所どりをしたインテリアです。落ち着いた空間に「PLAY」のネオンがリズム感を加えています。
 
赤系レターネオンのバリエーションその2。リノベーション物件のダイニングに迫力満点のレターネオンを一つ。白い天井やこげ茶のレンガ柱はモダン、レリーフタイルを想像させる壁面はモロッコなど、いくつかのテイストをまとめているのがフォーカルポイントであるネオンサインです。
 
 
LEDなら子供部屋にも安心
安全性の高いLEDを選べば、子供の部屋にもネオンサインを置くことは可能です。白やラタンでまとめた女の子らしいフレンチカントリースタイルに、鮮やかなショッキングピンクのLEDのネオンサインをチョイス。ぼんやりしがちな空間にポップさを加え、メリハリをつけています。
  
 
ガーリーにな部屋にも
こちらは家庭用電源を利用した3ピン型の小型ネオンサイン。グレーと白でまとめた空間に、イギリスのネオンアーティスト、エマ・ハーマン氏の作品《ハート・バルーン》を掛けて女の子らしい印象に。クッションやバスケットもピンクで揃えれば、シックな中にもかわいらしさを醸し出すことができます。

イギリスでは、1950年代からネオンサインを制作してきたアーティスト、故クリス・ブレイシー氏のネオンサインギャラリー〈ゴッズ・オウン・ジャンクヤード〉が大人気の観光名所になっているそう。またシルクスクリーンとネオン管を組み合わせた作品を制作するルイス・シドリ氏など、新世代のアーティストも活躍中です。アートやインテリアの分野から、その魅力が見直され始めているネオンサイン。ものとしての面白さはもちろん、合わせ方で印象や表情を変える楽しさや奥深さをぜひ感じてみてください。
 
 
 Story by Sanae Kimura for Houzz