GLAM Editorial

【GLAMなオトコ】Vol.18『きらきら眼鏡』出演で安藤政信が感じたこと。「体や感情が動く限り、いろんな作品に出会いたい!」

(C)森沢明夫/双葉社 (C)2018「きらきら眼鏡」製作委員会

Q.いろいろな空の思い出があるんですね。素敵なお話、ありがとうございます。本作の中で、「古本は出会い。誰かの大切なものになっていくっていいよね」というあかねのセリフがあります。安藤さんの人生観や考え方に影響を与えた“出会い”について教えてください。

いっぱいあるけれど、やっぱり『キッズ・リターン』での(北野)武さんとの出会いは劇的だったと思います。

Q.私たちにとっても衝撃でした!!

そうですよね。あとは、竹中(直人)さんかな。事務所も入らずになんとなくフラフラしているときに、竹中さんが声をかけてくれて。それがきっかけで、また映画界に帰って来て、今ここにいるというのも、出会いから始まったことだなと。いいタイミングで、いつも人に助けられて何かを与えてもらっている感覚は、この歳になってもしょっちゅうありますね。

Q.安藤さんの魅力が引き寄せのパワーを生み出しているのだと思います。

自分は本当にツイてるなと思います。何かあっても誰かから声をかけてもらうことが多くて。インスタにダイレクトでオファーのメッセージとか来ることもあるし(笑)。いろんな人が紹介などで繋いでくれる感じはありますね。

Q.安藤さんのキャラクターをわかっている方が、 繋いでくださる感じですね。それが、安藤さんが“変わらない”魅力をキープしている要素ではないでしょうか。本人は変わらず、周りが動いてくれるという感じで。変わらないまま、いい歳のとり方をしているなという印象です。

ずっと僕の成長録を見てきて、“思い入れがある”っていう人が多いんです。この前も、CHARAに20年ぶりに会ったのに「相変わらず、可愛い顔してるよね」って言われました。若返ってるともよく言われるけれど、ちゃんと苦労もしているんですよ。苦労しないで、世間知らずのまま生きてきたわけではないので(笑)。

いろいろな感情、環境の変化の中を生きて、ふてくされずにそれを優しさに変えていったんじゃないかな、多分。って、『きらきら眼鏡』っぽくまとまったかな。

Q.あかねの幸せを願いつつも、生きること、そしてあかねへの想いを爆発させる裕二のシーンがあります。もし、裕二のように愛する人を置いて旅立つという現実に直面したら、残された恋人に、どのように生きて欲しいと思いますか?

働き盛りのときに末期宣告をされた人にお話を伺ったのですが、ちょうど子供ができたばかりという状況は、自分とダブってしまいました。「もし、自分がその立場になったら」というのは考えますよね。そういう状況になっていないから、役者ができているわけで、「体が動いて、感情が動き続けるなら、もっといろんな作品に出会ってやろう!」って思いました。

と同時に自分がもし死ぬとわかったら……、恋人には好きな人を探して幸せになって欲しいと思います。ずっと自分を思い続ける必要はないし、その気持ちを相手にもきちんと伝えると思います。

Q.本作は、市民参加型の映画で「地域×映画」の新しいモデルと言われています。病室でのシーンが多かったので、あまり印象がないかもしれませんが、「船橋感」というか「地域が参加している」と感じた部分はありますか。

『コード・ブルー』もずっと千葉で撮影していました。めちゃくちゃ遠い撮影現場で、通うのが大変でしたね。病院だけでなく、バーのシーンも千葉で撮影でしたから。今回の撮影現場は船橋だと聞いて、『スマグラー』(2011)も木更津だったし、縁があるなと思っていました。ベッドの上ではあったけれど、電車が通る様子とかを眺めながら千葉を感じていましたね。

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