15.08.12(Wed)

元添乗員がおすすめする、旅のお伴に最適なスーツケースの選び方

藤井麻未

藤井麻未 個性派トラベルライター/元海外旅行添乗員

秘境系旅行会社元添乗員。テーマ性のある個性派旅を得意とする。旅ブログキュレーションメディア、TABIZINE公式ブロガー。海外に日本を発信するメディア、Japan Infoライター。

さて、夏の旅シーズン到来です。今年はスーツケースを買い替えてみたい!そう思っている方もいるのでは。けれど、様々なメーカー、デザイン、機能、価格帯から一つを選ぶのはなかなか大変。買ったは良いものの使い勝手が悪かった、なんてことになると残念です。そこで今回は、様々な国に渡航したくさんのスーツケースを見てきた元添乗員ならではのスーツケースの選び方、そしておすすめをご紹介しましょう。なお、スーツケースの容量は一週間前後の旅を想定して70L前後をベースにしています。

 

■価格重視 トラベリスト トラスト

 

写真2

¥19,440 / 73L / 4.6Kg

©カバンのセレクション

出典元URL http://item.rakuten.co.jp/kyowakaban/10001327/

 

格安なだけあって、下手なメーカーを選んでしまうととんだ不良品に当たってしまうけれど、きちんと選べば激安で有名メーカーと損色ない商品を見つけられるのが1~2万円の価格帯。これ以下のスーツケースはおすすめできません。

 

そんな格安スーツケースの中で抜群のコスパを誇るのが、一般的なスーツケース専門メーカー、トラベリストのトラストというモデル。素材は現代スーツケースに使われる最高素材、ポリカーボネイト100%。4輪キャスターやスライドハンドルなど通常の機能も備え、強度にも問題はなく、まさにコスパは驚異的です。難点は、他の軽量化モデルと比べるとやや重めということと、デザインが平凡ということ。価格重視でガンガン使いたい、という方におすすめです。

http://item.rakuten.co.jp/kyowakaban/10001327/

 

■総合的に高得点 アメリカンツーリスター MV+HARD

 

 写真3

¥28,080 / 72~81L / 3.9Kg

© 2014 Samsonite Japan Co.,Ltd.

出典元URL http://samsonite-store.jp/products/category/mv_plus_hard

2万~4万円は、スーツケースで最も多いボリュームゾーン。スーツケースメーカーのほとんどはこの価格帯に属しています。

 

そんな中で、添乗員にも愛用者が多く現在私も使用しているのがこちら。高級スーツケース、サムソナイトの姉妹ブランド、アメリカンツーリスタ―から。数あるスーツケースの中で、価格、耐久性、容量、デザイン性の面で最もバランス良く総合評価が高いのがMV+HARD。こちらのモデルの特徴は、なんといってもその軽さと、見た目以上の収納力。二重のファスナー構造で、ワンタッチでマチが広がり81Lの大容量スーツケースに早変わり。軽くて小さめなのに、ファスナー部分に伸縮性があるため想像以上に荷物が入ります。7泊以上、場合によっては2週間程度の長期旅行、または途中でお土産が増えてしまう人などに幅広く対応。細かいチェッカー柄にマットなカラーのデザインは他にあまりないので空港なので見分けがつきやすいというのもポイント。素材はやはりポリカーボネイトなので強度もしっかり。軽量化、容量、強度三拍子をこの価格で実現した数少ないおすすめスーツケースの一つです。

http://samsonite-store.jp/products/category/mv_plus_hard

 

■ドイツ製高品質&ブランド リモワ サルサエアー

 

 写真4

¥57,240 / 63L / 2.9Kg

©2004-2011 HAYASHIGO

出典元URL http://www.hayashigo-store.com/detail/001076.html

5万円以上の高級スーツケースは、品質に加えてブランド価値が加わります。実は、価格が高いからといって2~4万円のものとそれほど大きく品質が変わるということはありません。スーツケースの強度などは一定以上になればあまり差はないのです。けれど、細かな操作性やデザイン性、ブランドならではのネームバリューはこれらの魅力です。

 

海外ブランドでは、おそらく最も知名度と人気が高いリモワ。何か突出した特徴があるというわけではありませんが、質実剛健なシンプルデザインがオシャレな人たちに人気。サルサエアーは、トパーズやクラシックフライトなど10万円以上になる他のモデルと比べると最も手頃な価格。容量はやや小さめですが、ポリカーボネイト素材でとにかく驚きの軽さ。ドイツ製ならではの安心感、そしてリモワブランドを持ってみたい、という方にはおすすめです。ただし最近はリモワユーザーがとても多いので、似たようなスーツケースが空港では必ず複数見つかります。間違えて他人のものを持って行かないよう、十分注意しましょう。

http://www.hayashigo-store.com/detail/001076.html

 

■国産高品質&ブランド プロテカ ラグーナライトエフ

 

 写真5

¥66,960 / 67L / 3.4Kg

©カバンのセレクション

出典元URL http://item.rakuten.co.jp/selection/luggna-72/

 

プロテカは、間違いなく国内メーカーのスーツケースでは最高レベルです。こちらも添乗員に愛用者が多く、私も添乗員時代はプロテカのエキノックスライトと、ソフトキャリーを使っていました。最近はほぼ全てのスーツケースがタイや中国に製造を任せているのに対し、プロテカは価格は高いながらも、唯一純国産を貫いている強さがあります。素材は他と同じポリカーボネイト。荒れた道でも静かに動けるサイレントキャスター、強度をたもちつつ実現した軽量化、内装の丁寧さ、など国産ならではの細かな工夫が光ります。容量は70Lに満たないですが、一週間程度なら十分。ディテールのデザインや、ブラウンのパーツカラーなど女性心をくすぐるデザイン、豊富なカラーバリエーションはファッション性もあり、値は張りますが価格通りの価値ありです。国産ならではの安心感と使いやすさ、デザインも楽しみたいという方におすすめです。

http://www.proteca.jp/product/detail.php?id=02533

 

■抜群のデザイン性&個性 グローブトロッター センテナリー 28インチ

 

 写真6

¥180,000 / 70L / 5㎏

©GLOBE-TROTTER

出典元URL http://globetrotter1897.com/japan/collections/centenary/

ずば抜けたデザイン性、旅好きなら一度は持ってみたい憧れのラグジュアリースーツケースが、英国の老舗グローブトロッター。愛用者にはセレブが名を連ね、英国王室もその一つ。1900年代に南極点に到達した英国人探検家ロバート・F・スコットが持っていたグローブトロッターは、エクスペディションモデルとして現代に甦り、007スカイフォールではボンドの武器ケースにグローブトロッターが使われていました。トラディショナルなモデルのセンテナリーですが、いつか挑戦してみたいのがセンテナリーのみにできる完全カスタマイズ(ビスポーク)。英国本店のみで、日本では不定期開催ですが、ボディーのみならずロック部分やステッチ、内装まで自分好みにカスタマイズでき、世界で唯一つのマイ・グローブトロッターを作ることができるのです。

 写真7

©GLOBE-TROTTER

出典元URL http://globetrotter1897.com/japan/shop/

素材はヴァルカン・ファイバーという独自のペーパー素材に樹脂を塗ったもの。使うごとに風合いが変化して、古くなるほど魅力が増すのも楽しみのひとつ。値段が高いということと、現代スーツケースに比べて実用性は多少劣りますが、個性派やこだわり派にはおすすめです。

http://shop.vulcanize-lon.com/pc/item/detail.cgi?itemCd=GT_GTSAFIN28ED&itemClcd=IN&hgr=

 

スーツケースは壊れる時は皆等しく壊れてしまいます。最近は空港の貨物室での扱いも手荒で、頑丈なものでもボディーに傷が入ったりすることはよくあります。壊れる壊れないは、よほどの安物は除いて運次第といっても過言ではありません。値段が高いからといって必ず壊れないものではないということを心に留めておきましょう。なにしろ、スーツケースは本体ではなく中身を守るためにあるものなのです。大事なことは、どの価格帯でどんな機能、デザインのものならば納得できるか、そのバランスです。お気に入りのスーツケースが見つかったら、さあ旅に出ましょう!

 


 

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“元添乗員の国外逃亡旅行記”