• GLAM TOP >
  • LIFESTYLE>
  • ENTERTAINMENT>
  • めくるめくモロッコ、憧れのリヤドに宿泊 ~ラグジュアリーから穴場リヤドまで~

16.03.04(Fri)

めくるめくモロッコ、憧れのリヤドに宿泊 ~ラグジュアリーから穴場リヤドまで~

藤井麻未

藤井麻未 個性派トラベルライター/元海外旅行添乗員

秘境系旅行会社元添乗員。テーマ性のある個性派旅を得意とする。旅ブログキュレーションメディア、TABIZINE公式ブロガー。海外に日本を発信するメディア、Japan Infoライター。

異国の言葉が飛び交う喧噪の路地、わずかに砂埃を帯び乾いた風、エキゾチックな香りが漂う活気ある市場……モロッコの街はいつだって熱っぽくてエネルギッシュ。おびただしい数の人と物に少し酔ってふとほの暗い路地裏に迷い込むと、そこには密かに佇む邸宅が見事なエントランスを構えて待っていました。

Royal Mansour, Marrakech, Morocco Photo by Alan Keohane/still-images.net Paradise lost and found at Royal Mansour, Marrakech | The Bespoke Black Book

リヤド、それはモロッコの伝統的な邸宅。現地の人々が手放したものが改装され、宿泊施設に生まれ変わったリヤドがモロッコにはたくさんあります。とりわけマラケシュとフェズのリヤドは魅力的。何故ならそこには、賑やかな通りとは一線を画した静寂と、ゆったりと時が流れる別世界が存在しているからです。


■マラケシュ/ロイヤル・マンスール


“薔薇色の街”、しばしばそのように呼ばれるマラケシュのメディナ(旧市街)は、建物という建物が赤土の日干し煉瓦でできています。かつて王朝の首都として栄えた頃の面影を残す古い街、そして交易の中心都市であった頃のように今でもあらゆる場所からあらゆる人と物が集まってくるエキサイティングな街なのです。

写真2 (2) Marrakech, Morocco | Flickr – Photo Sharing!

そんなマラケシュのメディナに、ヤシの木々の緑に囲まれた美しいリヤドがあります。3ヘクタールの広大な敷地に一歩足を踏み入れると、そこは熱気に溢れたメディナの喧噪から隔たれたうっとりするような夢の世界が。

写真3 Royal Mansour | Luxury Hotel Marrakech

ロイヤル・マンスールは2010年にオープンした比較的新しいラグジュアリーリヤド。広大な敷地にはそれぞれ独立したリヤドタイプのゲストルームが佇み、最も小さいものでも3階建のれっきとした邸宅になっているのです。地下道にはスタッフのみが立ち入り可能な通路があり、各リヤドには完全なプライバシーが約束されています。

リヤドの特徴は、内部にあしらわれた噴水。随所に現れる中庭、吹き抜け、そしてイスラム建築独特のアーチ。そのどれもがエキゾチックで、うっとりするほど絢爛豪華。静寂に包まれたリュクスな空間の中で気ままに過ごすも良し、またはエクスカーションに出かけてサハラ砂漠に沈む夕陽を見ながらモロッコの夜を楽しむも良し。ここでは全てがまるで夢の世界のよう。いつまでも、その夢から覚めないよう願うばかりです。

写真4 Royal Mansour | Luxury Hotel Marrakech


■フェズ/リヤド・ブージュルード


モロッコ最古の街、フェズはおよそ1000年以上前からほぼ変わらぬ姿を今に伝えているといいます。“迷宮都市”とも称されるフェズのメディナは、その名の通り無数の細道、路地、抜け道がまるで毛細血管のように無秩序に張り巡らされ、一度迷い込むとなかなか抜け出せません。地図が役に立たない街としてその名を馳せています。

写真5
そんなフェズのメイン通りから細い路地に逸れいくつか角を曲がったところに、隠れるようにしてひっそりとあるのが、リヤド・ブージュルード。マラケシュのラグジュアリーなロイヤル・マンスールのエントランスや広大な敷地からは想像もつかないくらいの小さな木の扉。よくみると、プレートに小さくリヤドの名前が書いてあります。

写真6
実は、これぞ典型的なリヤドの形。狭くて人や物がひしめく路地に建てられ、直接通りにも面しているモロッコの住居は、窓や玄関が通りに面していると音もうるさく、またプライバシーも保たれません。そこで、通りに面しているのは小さな扉だけ、そしてそこから中に入ると、まるで扉からは想像できないような快適な空間が広がっているのです。

写真7
リヤド・ブージュルードは、そんな典型的なモロッコの住居をフランス人家族が買い取り宿に改装したもの。高級ホテルに属するロイヤル・マンスールほどの豪華さやサービスではないけれど、そこにはオーナー家族の顔が見える温かいおもてなしと、こじんまりしたリヤドならではの居心地の良さがあるのです。

写真8
月の無い夜、およそ1000年変わらぬ姿を留めるフェズの迷宮都市は完全なる闇に包まれます。仄暗いリヤドの中にはテレビも、音楽も、遅くまで開いているバーも無く、リヤドの吹き抜けには優しい明かりが僅かに灯り、ゲストやオーナーたちが語らうひと時。そして夜が更けると人々は当たり前のように眠りに就くのです。

写真9
一切の人工的な音が無いリヤドの中は不思議なほどに落ち着く異空間。暗闇の中で身体を横たえていると、これまでに経験したことのない不思議な安心感と底深い眠りがやがて私たちを夢の世界へと連れて行ってくれるでしょう。


■リヤドの魅力


さて、今回はモロッコの二大都市、マラケシュとフェズにある2タイプのリヤドをご紹介しました。ラグジュアリーなロイヤル・マンスールも、隠れ家的なリヤド・ブージュルードも、どちらもそれぞれの魅力があります。知れば知るほど面白い、めくるめくリヤドの世界。モロッコに行ったのなら、宿はリヤドで決まりです。


実際の旅行記&旅のエッセンスが詰まったブログ公開しています!
“元添乗員の国外逃亡旅行記” http://mamfuj.hatenablog.com/