16.02.25(Thu)

本物のメルヘンが宿る、森の中の幻想テーマパーク ~エフテリング オランダ~

藤井麻未

藤井麻未 個性派トラベルライター/元海外旅行添乗員

秘境系旅行会社元添乗員。テーマ性のある個性派旅を得意とする。旅ブログキュレーションメディア、TABIZINE公式ブロガー。海外に日本を発信するメディア、Japan Infoライター。

写真1 Efteling – South West Tours

多くの日本人にとって、ディズニーランドは幼い頃の思い出の中でやはり非現実的な夢の国だったに違いありません。けれど、実はそのウォルト・ディズニーさえもが参考にしたという本物のメルヘン世界がオランダにありました。

■エフテリングとは

その名はエフテリング。オランダ南部、ティルブルグ郊外にある巨大なテーマパークです。そのコンセプトは「おとぎの森のメルヘン世界」。深い森に覆われて、特に霧雨の降る雲の多い日などはまるで幻想の中の別世界のよう。

森林を伐採して人工的なアトラクションを造るのではなく、エフテリングの世界は森にそっと寄り添い緑と一体化しているのです。だからこそ、1952年の開園以来そこはヨーロッパの人々にとって心の故郷、ヨーロッパという独特の文化に息づくメルヘンの世界であり続けてきました。

写真2 森の中に現れる童話の世界の家は、どれもなかなかのリアリティ
Dagje Efteling | Flickr – Photo Sharing!

写真3 木のお化けには、実際に動いてしゃべるという驚きの仕掛けが……

■メルヘンの伝道師、アントン・ピックの世界

エフテリングのビジュアル面全てを監修したのが“メルヘンの伝道師”とも云われるオランダの挿絵画家アントン・ピック。彼が生涯を通じて追い求めたのが、古き良きヨーロッパに息付くメルヘンの世界でした。アンデルセンやグリム童話など数々の名作も彼が挿絵を手掛けています。知らず知らずのうちに私たちもグリーティングカードや絵本の中で彼の絵を見ていることでしょう。エフテリングでは、そんなアントン・ピックの思い描いたヨーロッパのメルヘン世界がそっくりそのまま再現されているのです。

写真4 「ヘンゼルとグレーテル」よりお菓子の家
Efteling | Flickr – Photo Sharing!

■森の中で出会う童話の世界

赤ずきんちゃんが森の中で狼に出会う場面にハラハラし、眠れる森の美女で姫が王子様にキスされるシーンではドキドキして、ヘンゼルとグレーテルでは魔法使いをやっつける場面に手に汗握ったものです。エフテリングは、子供の頃に絵本の中で出会ったそんなシーンに、ごく自然な形で遭遇するように造られています。

写真5 こんなところで突然赤ずきんちゃんに出くわすと、ちょっとドキッとしてしまします。
Dagje Efteling | Flickr – Photo Sharing!

写真6 物語を忠実に再現した世界。
Dagje Efteling | Flickr – Photo Sharing!

写真7 お菓子の家からは、魔法使いがこちらを伺って……
Dagje Efteling | Flickr – Photo Sharing!

派手な絶叫マシーン、技巧を凝らしたショーではなく、まるでその世界が当然そこに存在しているかのような、幻想と現実の狭間を彷徨う感覚。森という舞台は童話の世界をより神秘性のあるものに感じさせ、大人になるにしたがって失いつつある好奇心、冒険心といったものを呼び覚ませてくれるでしょう。

写真8 De Trollenkoning, Efteling | Flickr – Photo Sharing!

■いざおとぎの世界へ

約200万平方キロメートルという広さを誇るエフテリング(東京ディズニーランドは51万平方キロメートル)。かのウォルト・ディズニーもアントン・ピックに教えを請い、このエフテリングをディズニーランド建設の際の参考にしたといいます。

写真9 Efteling Entrance – Efteling – Wikipedia, the free encyclopedia

黒々と巨大なシルエットを広げるメインゲートを前にして、今まさにおとぎの世界へと足を踏み入れんとする時、誰もが子供の頃の胸の高鳴りを思い出すことができるでしょう。


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“元添乗員の国外逃亡旅行記” http://mamfuj.hatenablog.com/